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「えっ…」
「今どき、女の子の一人暮らしは物騒だし。
どうせ同じ大学なら距離的な利便性も高いし、家賃は抑えて広めの部屋に住めるし。」
淡々とした口調で利点だけを事務的に挙げ連ねる彼は、おそらくちょっと緊張しているんじゃないだろうか。
「………松村くんて、そーゆーの耐えられる人？
1人の時間を大切にしたいタイプなもんだとばっかり思ってたんだけど。」
いくら家賃を折半するとは言え、学生2人でそう広い家には住めないだろう。
十分なプライバシーが確保できる保証は無い。
元々は「人嫌い」と言う噂まであった松村くんは、そんな生活に耐えられるのだろうか。
心配になって彼の顔をそっと覗き込むと、なぜか白い頬がほんの少し赤らんでいる。
え？と声を上げそうになった瞬間、
「…だって、本当に心配なんだよ。」
と、どこか弱々しい澄んだ声が聞こえて来た。
「私の一人暮らしが？」
「そう。」
「家事はまぁまぁやって来たし、戸締りもちゃんとする方だと思うんだけど。」
「そうじゃなくて…」
松村くんが、まるで項垂れるように俯く。
ふわりと揺れた黒髪が、おそらく同じように揺れているのであろう彼の瞳を隠してしまった。
「…Aは、アイツらが来たら家に入れちゃうじゃん。例え向こうが1人で来たとしても、夜中でも酔っ払ってても、アイツらの誰かが訪ねて来たら、家に上げちゃうじゃん。
……だから……」
�犧�はみんな大好き！″
�爐修賈姪佑砲聾世錣覆な�がいーかも。″
ついこの前、森本くんに言われた言葉。
ああ、本当だ。
難解なようで、実は分かりやすい松村くん。
あやふやな関係のまま迎えたクリスマスに、誰よりも「特別」を求めて浮かれていた松村くん。
まだ見ぬ未来を想像して不安になって、付き合ってもいないのに「一緒に暮らそう」なんて口にしてしまう松村くん。
人嫌いの彼に選んでもらえた私は、きっともう居場所を見失って世を嘆くことは無いだろう。
彼にとっての「幼馴染の仲間たち」「空手の道場」と同じように、私の居場所は、この温かいポケットの中だと
今日この瞬間に、決まってしまったのだから。
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マヨ(プロフ) - あいりさん» こちらこそ、ありがとうございました！じゅったんカッコよく書けていたならよかったです(^^)モテない女がモテる男を書くのは大変でした…( ；´Д｀) (2022年2月20日 0時) (
レス) id: e79016e87d (このIDを非表示/違反報告)
あいり(プロフ) - マヨさん» ありがとうございます！読ませていただきました！やっぱり樹がかっこよすぎました🥹 (2022年2月19日 17時) (レス) id: 87926ffd93 (このIDを非表示/違反報告)
マヨ(プロフ) - あいりさん» ありがとうございます(^^)パス開けました〜！ (2022年2月19日 10時) (レス) id: e79016e87d (このIDを非表示/違反報告)
あいり(プロフ) - 俺の可愛い妹で、俺らの大切なお姫様。にやられました😇パス教えて下さい🙇♀ (2022年2月19日 1時) (レス) id: 87926ffd93 (このIDを非表示/違反報告)
マヨ(プロフ) - 澪さん» お待たせ！！じゅったんとのデート書きました！！パスかけてあるから、読みたくなったら言ってくださーい！！ (2022年2月18日 22時) (レス) id: e79016e87d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：マヨ
| 作成日時：2021年12月2日 1時
