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ｰｰｰ我々国 厨房
｢甘味は1つまで｣という条件に追加で｢持っていくまでにある程度仕事を終わらせること｣の2つでトントンは許可を出した。
…ただし、グルッペンが素直にやっているかは別として。
まぁ、やってなかったら甘味がお預けになるだけである。
(…そん時は目の前で食べたろ)
甘味を欲している人に対して鬼畜の所業。
しかし、元はと言えば本人が仕事をサボっているのが悪いわけで、されたとしても致し方ない。
チャチャッとやるかなぁ〜、と言いながら袖を捲るアルトの眼前には、甘味を作るための材料が大量に並んでいる。
実は料理が趣味な彼女はお菓子作りも得意で、大半はレシピ無しで作ることが出来るのだ。
しかも超美味い。
そのためかメンバーからも時折せがまれ、以前オスマンに頼まれて外交用に作った際には相手側から購入先を聞かれたくらいだ。
今回もどうせ匂いで気付かれるし…ということでアルトは全員分作ることにする。
作るのはグルッペンからのリクエストであるフォンダンショコラ、冷蔵庫に入ってたジャムを使った絞り出しクッキー、数人用にコーヒーゼリー。
効率良く作るために一度脳内で工程をシミュレーションし、大体の流れを把握したアルトは早速作業に取り掛かる。
分量を計り、チョコを刻み、混ぜて、捏ねて、成形し、焼く、冷ます…。
手を動かすこと約2時間。
出来上がった3種類の甘味はどれも見栄えが良く、どれも満足いくものであった。
その時、食堂へと続くドアからひょこりと見えたトルコ帽…どうやら今日はオスマンが一番乗りでやって来た。
o｢いい匂いめう〜！アルトちゃん、今日は何作ったん？？｣
『ちょうどええところに来たやんマンちゃん。これこれ』
手招きしてオスマンを呼び出来たての甘味を見せると、彼の顔はパッと花が咲いたように綻ぶ。
美味しそうめう〜！とはしゃぐオスマンに好きなの1つ持ってってええで、と声を掛けると、3つの中から迷うことなくフォンダンショコラを選んだ。
『僕グルさんとこにフォンダンショコラ持ってかなあかんで、他のメンバーにおやつあるの伝えといてくれん？ゼリーは甘いの苦手な人用で、残り2つは早い者勝ちな』
os｢了解〜｣
os«アルトちゃんがフォンダンショコラとクッキーとコーヒーゼリー作ってくれたでー。甘いもの苦手な人はコーヒーゼリー、その他は残り2つで早い者勝ちやでなー»
『ここで言うんかいw』
os｢どこで言っても変わらんし、インカムの方が楽ちんめう〜｣
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Aruto(プロフ) - コメントありがとうございます！ホントですか！？実は私もそのお言葉をいただいて(心が)ピョンピョンしてました！お仲間ですね^^！！！← 進展速度遅めの作品ではありますが、これからも｢脅威(♀)｣シリーズをよろしくお願いします！！ (2020年3月27日 23時) (
レス) id: e2efe79ded (このIDを非表示/違反報告)
不透明(プロフ) - 続編が来たって分かった瞬間部屋でずっとﾋﾟｮﾝﾋﾟｮﾝしてました（笑） これからも頑張ってください! (2020年3月27日 18時) (レス) id: 187d5f8a14 (このIDを非表示/違反報告)
Aruto(プロフ) - コメントありがとうございます^^まさか一気読みとは…！笑 そのお言葉が作者の糧となります、ありがとうございます！！！進展速度遅めのこのお話ですが、どうか今後ともよろしくお願いします！！ (2020年3月27日 6時) (レス) id: e2efe79ded (このIDを非表示/違反報告)
黒猫 - 面白くて一気に読んでしまいました笑 更新頑張ってください！ (2020年3月27日 3時) (レス) id: 324236a98a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：Aruto | 作成日時：2020年3月25日 17時
