04:脅威(♀)と書類 ページ12
side tn
時刻、午後16時。
どれだけペンを走らせても終わりが見えない書類の束の数々、飲みかけのコーヒーに食後の食器…机の上は中々の
本日で4徹目に突入した俺の顔も酷いもので、目の下にはくっきりと濃いクマがあった。
それもこれも全ては奴ら…大先生、コネシマ、シャオロン、グルッペンが原因だ。
まず大先生。
書類自体は誤字脱字も無いのだが、如何せん内容が適当。
当たり前だが、再提出を求めた。
しかし、待てど暮らせど書類が届かない。
不思議に思ってロボロに大先生の行動を監視してもらったが、あいつ書類もせずに彼女とデート行ってたわ。
帰ってきたら覚えとけよ。
そしてコネシマとシャオロン。
こいつらも誤字脱字無しの適当内容。
だが、一番の問題はそこじゃない。
この2人は内ゲバの際、高確率で物を壊すのだ。
先々週は食堂の扉、先週は城壁の一部、更には今日…トレーニングルームに併設されているシャワー室を半壊。
いや、お前ら壊しすぎやろ。
何をどうしたらそうなんねん。
そのせいでこっちが修理依頼の書類や請求書の始末、帳簿記入せなあかんのやぞ？？
国民の税金で成り立っとる予算をそんなことに使うのが心苦しくて、何度ポケットマネーから出したことか…。
まぁ、それを伝えたところで彼らがきちんと書類書いて後始末をした試しは無い。
最後にグルッペン。
書類はボイコットするし、気が付いたら総統室にいないし、あの人本当にこの国のトップか？と問いたくなる。
やれば完璧に書類をこなせるはずなのに、デスクワークから逃げ出すせいで期限ギリギリの書類がこちらに回ってくるのだ。
なんでうちの軍こんな奴らばっかりやねん…。
そう思い大きな溜め息を吐いたとほぼ同時に、前方からのノック音。
tn｢あﾞー、入ってどうぞ｣
『とんち、機動部隊の補充武器の一覧表出来たd………………大丈夫？？？？？』
入ってきたのは1枚の書類を手に持つアルト。
彼女は俺の顔を見て、若干引き気味で労りの言葉を掛けてきた。
tn｢わい…今どんな顔しとる？｣
『ゾンビ』
それやばいやつ。
さすがに寝やなあかんかな…でも書類が終わらへん…。
そう考えていた時、彼女は書類の手伝いを申し出てくれた。
アルトにも仕事あるしええよ、と断ったが｢仲間なんやで助け合いやろ！｣と。
女神か？？？
女神だわ。
折角の申し出、これ以上断り続けるのも失礼だと思ったので俺は甘えることにした。
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Aruto(プロフ) - コメントありがとうございます！ホントですか！？実は私もそのお言葉をいただいて(心が)ピョンピョンしてました！お仲間ですね^^！！！← 進展速度遅めの作品ではありますが、これからも｢脅威(♀)｣シリーズをよろしくお願いします！！ (2020年3月27日 23時) (
レス) id: e2efe79ded (このIDを非表示/違反報告)
不透明(プロフ) - 続編が来たって分かった瞬間部屋でずっとﾋﾟｮﾝﾋﾟｮﾝしてました（笑） これからも頑張ってください! (2020年3月27日 18時) (レス) id: 187d5f8a14 (このIDを非表示/違反報告)
Aruto(プロフ) - コメントありがとうございます^^まさか一気読みとは…！笑 そのお言葉が作者の糧となります、ありがとうございます！！！進展速度遅めのこのお話ですが、どうか今後ともよろしくお願いします！！ (2020年3月27日 6時) (レス) id: e2efe79ded (このIDを非表示/違反報告)
黒猫 - 面白くて一気に読んでしまいました笑 更新頑張ってください！ (2020年3月27日 3時) (レス) id: 324236a98a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：Aruto | 作成日時：2020年3月25日 17時
