びんとろシェアハウス！！

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トーストにマーガリンを塗り、その上にいちはちの焼いたベーコンと目玉焼きを載せ醤油を垂らす。

「いただきます。」

かぷ、とかぶりつくと黄身がとろりと溢れた。


かるてと「美味しそうに食べるよね……。」



「ん、」

二人の視線にAは恥ずかしそうに視線を落としトーストを噛み切った。

「なんですか、不躾に。」


いちはち「美味しそうに食べるなって話してたの、早くしないと学校遅れるよ。」


いちはちの言葉に時計を見ると、あと１０分ほどでここを出ないといつも乗っている電車に間に合わないことに気付いた。


「ほんとだ、急がないと。」


マグカップに注いだオレンジジュースをぐぐっと飲むと立ち上がった。

「ごちそうさまでした！」


いちはち「かるてっとさん今日はお休み？」

いちはちはのんびりとした口調だ。


かるてと「いや、仕事ですよ。ちょっと遅くても大丈夫なだけです。」



Aはさっさと食器をまとめて部屋から鞄を持ってきた。


いちはち「もう出るの？」

まだ先ほどから５分ほどしか経過していない。電車を待つのには些か早すぎるのではないか、ということだろう。


「忘れ物したら取りに帰りますね。」

Aにいっと笑った。



かるてと「あ、俺そこまで見送るよ。」

かるてっとが立ち上がる。口元についた黄身をぺろりと舐めた。


玄関先までかるてっとが見送ると、Aははたと振り返った。

「かるてっとさん、お誕生日おめでとうございます！行ってきます！」


かるてっとは驚いたような、嬉しそうな顔をした。


かるてと「おー、行ってらっしゃい。」

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