7月8日 ページ4
水曜日。いつもよりも早く目覚めたAがリビングへ降りると、かるてっとがキッチンに立っていた。
かるてと「あ、おはよう。朝ごはん作ってるよ。」
「っかるてっとさん!あ、私代わりますよ!ダメですよキッチンなんて立ったら!」
かるてと「え、いや、そんな、え?」
Aの慌てふためきようにかるてっとが戸惑う。
「誕生日!何もしないで!はい座って!」
かるてっとを椅子に座らせ、Aがキッチンに立つ。
かるてと「Aって料理出来んの?今までずっと避けてたじゃん。」
「うーん……出来ないことはないですよ。得意かは別です。」
つまり、積極的にしたいわけじゃないということだろう。今までの行動と一致する。
いちはち「おはようかるてっとさん。誕生日おめでとう。」
いちはちが起きてきてかるてっとと言葉を交わす。
いちはち「あれ、Aさん。キッチンに立つなんて珍しいね。」
「かるてっとさんに作らせるわけにはいかないので。」
その一言でなんとなく察したのか、いちはちは「ああ」とだけ言ってキッチンに並んだ。
いちはち「俺も手伝うよ、Aさんは食器出しておいで。」
いちはちはフライパンにベーコンと卵をおとした。
Aはこっそりといちはちを盗み見た。
いちはちもあまり頻繁にキッチンには立つほうではない。洗濯物を主にしているのでレアだ。
かるてと「いちはちさんがキッチン立つとか珍しいじゃん、Aとツートップが並んでキッチンに立つの珍しすぎん?」
「いちはちさん、フライパン持つの似合いますね……。」
別にいちはちに限った話でもない。誰も彼も何をしても様になる。
いちはち「ん?」
いちはちが自分の耳を疑うように聞き返した。
「お皿ここ置きますね、かるてっとさん何飲みますか?」
かるてと「あ、俺オレンジジュース貰おうかな。」
「私もオレンジジュース飲もうかなー。」
Aは何でもないように冷蔵庫からパックのオレンジジュースを取り出した。
「いちはちさんは?何飲みますか?」
いちはち「えっ?ああ、俺もオレンジで。」
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まめこ(プロフ) - そらなぁさん» そらなぁさん、コメントありがとうございます!レス遅くなりすみません!発想を褒めてくださりありがとうございます!予定の調子が良ければ今月中にまた更新できると思いますので今後ともよろしくお願いいたします〜! (2021年3月12日 21時) (レス) id: 3aefbeea6b (このIDを非表示/違反報告)
そらなぁ - コメント失礼します。もう、読んでいてめちゃくちゃ楽しいです!bintrollのシェアハウスなんて私だったら絶対思いつかない設定なので、尊敬しながら読んでいます。体に気をつけながら更新頑張って下さい。 (2021年3月4日 23時) (レス) id: 9b06ee166f (このIDを非表示/違反報告)
こひまめこ(プロフ) - ひめかさん» ひめかさん、初コメントありがとうございます!嬉しいです!色々立て込んでいて更新が遅れている状況ですが、ひめかさんからコメントも頂いたのでできる限り近いうちに更新しますね!本当にありがとうございます! (2021年3月1日 20時) (レス) id: a66dababca (このIDを非表示/違反報告)
ひめか - 初めてコメントさせていただきます!キュンキュンしながら楽しませていただいております(^^)これからも楽しみにしてます! (2021年2月25日 15時) (レス) id: 45f6c41ced (このIDを非表示/違反報告)
こひまめこ(プロフ) - 言いそびれました!私もBinTRoLL大好きです!!!笑 この作品にたどり着いてくださり、誠にありがとうございます! (2021年1月29日 15時) (レス) id: a66dababca (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:まめこ | 作成日時:2020年9月6日 14時