崩壊的コンダクト

大丈夫なんかじゃない ページ28

はぁ、やっぱり体調が悪いとなんか気弱になるよねぇ。

皆、自分の部活の代表の活躍をみるために張り切ってるだろうし、無理だな。

なんて考えている間に眠くなってきた。

・・・・・・・こういう時に限ってって寮生活が寂しく思えるよ。



*

ト「熱、あるんですか。俺が見た限り2、3時間は寝てましたね」

トンきゅん？なんでここにいるの？

主「なんで･･････？」

ト「ビミィ先生に教えて貰いました」

ビミィ先生に？

･･････
なんでビミィ先生がトンきゅんに教えたの？
なんで？

ト「ビミィ先生、トンきゅんなら大丈夫だろ、とか言っていたので来てしまいました。」

主「何それ･･････」

ビミィ先生、意味わからないよ。
なんでそうなるの？

ちがう。
私はビミィ先生に電話をかけたんだよ。
･･････私はビミィ先生に側にいてほしかったんだ。


ト「！･･････泣いて、いるんですか？」

主「っ･･････ビミィ先生に、会いたい･･････」


気弱になってるからこそこんな言葉が出たのかもしれない。
でもこれはちゃんと本心で。



会いたい。
声が聞きたい。
前みたいに抱きつきたい。


ト「少し･･････待ってて下さい」


トンきゅんは少し寂しそうに笑った。
私はそんなことも気づかないほどではなかった。


トンきゅんが端末で誰かにメッセージを送ってから少しの沈黙。


主「あのさ、ごめんなさい。トンきゅんとは付き合えない。」


ト「そう、ですか。」

主「うん」

いつかは、答えを出さなくちゃだったんだ。


ト「･･････やっぱり俺は少し卑怯かもしれません。」

え？

トンきゅんはマスクを外した。
そして私の後頭部に手をまわした。
＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿

え？

トンきゅんの唇が私の唇と重なった。

･･････え？



瞬間、

バタンッ！

という大きな音が聞こえた。

大丈夫、なんかじゃ・・・→←中間試戦の最中に

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