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「いつまでそうしてるつもり？顔を上げないと何も見えないわよ」
『オウツクシイデスネ』
「本心じゃないのが見え見えよ。こうでもしないと分からないかしらぁ？」
『うぐ……』
体に巻きついてくる蛇の胴体。妖美な女性の声が降る上へ無理矢理に顔を向けられる。
『言う事は聞くのでどうか消さないで下さい』
「そんなことしないわ。そうねぇ、この子達と遊んであげてちょうだい。当初の予定はそうだったんだから」
僕をぐるりと囲む先程の少女プラス3人。
宗教？これ何かの宗教？？
「ほら貴方達、何でも言いなさい」
「「ン！」」
少女らは紙に何かを書いて見せてきた。
4人の少女の絵、なのだが頭に矢印がそれぞれ書き込まれている。
ここから何を読み取ればいいんだと苦戦していると、1人が僕の髪の毛を少し掴んで捻り始めた。
『あ、髪を結えばいいんですね？でも、髪留めがないと難しいですね……』
「コレ使っテ」
『うわいっぱい入ってる』
ドサリと置かれる箱に目が釘付けになっているうちに、4人は僕の前に1列に並んだ。
待ってその箱どこから出した？
「ワタシ三つ編み」
「ワタシおだんご」
「ワタシひとつ結ビ」
「ワタシなんでもイイ」
『はいはい分かりました』
三つ編みなんてやった事がないが、母が昔やってくれたのであの時の手つきをなんとかして思い出そうとする。
記憶の糸を手繰り寄せて髪に手を伸ばした瞬間、イドーラが話しかけてきた。
「貴方厄介なのに気に入られちゃったのねぇ」
『アズ、アズラーイールの事ですか？』
「そうよぉ。彼は人の魂を司る天使、でも持ってる力は人を創造するより死なせる方に役立つんですって」
『下手したらお2人に消されるんですね……』
「まだ殺さないわよ。まだね」
話している間に1人目の髪型が出来上がった。
『貴方の姿を現実で視認することは出来ますか？』
「無理よ。私を崇めてかつ私が気に入れば出来るかもしれないわね。ま、しないけど」
『貴方も神とかその辺なんですか？』
「そうね、豊穣の女神、命の母と呼ばれてるわ」
2人目から最後にかけては5分もかけずに仕上がった。
動かし続けた手をぷらぷらさせているとまた話しかけられる。
「気まぐれにまた呼び出すわね」
『はぁ』
「来ないと消すわよ」
『脅しが怖い』
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白狐-bilyakko-(プロフ) - リパ推しの雪さん» ありがとうございます！(*´`)更新頑張ります！！ (2021年3月1日 9時) (
レス) id: 6701540cff (このIDを非表示/違反報告)
リパ推しの雪 - すごい素敵な作品ですね！更新頑張ってください！応援してます！ (2021年3月1日 5時) (レス) id: e92c1b8c9b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：白狐ーbilyakkoー | 作成日時：2021年2月27日 1時
