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「メディックー！」
『ん？』
廊下で3人横に並んで座り、楽しく談笑している所に声をかけてきたのはバルサーさん。
「彼女だけかと思ったら君達もいたのか」
「なんか失礼ですね……」
『それで、どうかしましたか？』
「ああ！そうだったそうだった。実は少し頼みたい事があってね。このパッドを心臓辺りに貼って欲しいんだ。出来れば肌に直接」
肌の色と似た手の平に乗るくらいの長方形の形をした湿布のような物を手渡される。
「これはなんだい？危険な物じゃないだろうね？」
「大丈夫さ！人体に一切影響のない微量の電流を流させてもらうだけだ！人間が感電しないように抑えるのが大変だったよ」
『まさかとは思いますが……誰かで実験しました？』
「ボンボンで「いやあれ違いますよね？」安心してくれ。トレイシーは平気だった」
『人体実験してるじゃないですか』
トレイシーさんに申し訳ない。
こんな1枚貼るだけで実験材料にしてしまった事を。
パッドを唇で一旦挟み、上着を脱いで包帯を取ろうとした……その手がむんずと掴まれる。
「ここでは危ないのでやめて下さい」
「すぐそこに君の部屋があるだろう？お願いだからここではやらないでくれ」
「それ貼ったら自由にしてもらって構わないからね！」
協力ありがとう！と、去っていく彼を横目に首を傾げる。
『何故ですか？』
「何故って、え！？」
『どうして止めるんです？僕何か悪い事をしましたか？』
「君、今まで着替えとかどこでしてたんだい？」
『どこでって言われましても。勿論戦場ですが？
よく上裸になって周りの男達と筋肉自慢してましたね……。いつも負けてましたが』
「思い出話は後でゆっくり聞くよ」
とんっと背中を押される。
今ばかりは彼に同情しますと言わんばかりに背を向けられる。
本当に何故？
『包帯で隠れるのでなんてことないですね』
自室の鏡の前で上着を捲る。
貼った部分がちょっとチリチリするような？
先程2人に言われた事が妙に胸に突っかかる。
唸りながらドアを開けると何かにぶつかった。
「あ、悪りぃ！」
『びっくりした……って、えっと』
「何だ？」
『それはこっちの台詞なんですが。何か御用ですか』
部屋の前に立っていたのは、お兄ちゃんだった。
僕が部屋にいるとは思わなかったのかびっくりしている。
「あーその、今からカスタム行かね？個人的に話したい事があって」
お話……。
あまり気が乗らないな。
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白狐-bilyakko-(プロフ) - リパ推しの雪さん» ありがとうございます！(*´`)更新頑張ります！！ (2021年3月1日 9時) (
レス) id: 6701540cff (このIDを非表示/違反報告)
リパ推しの雪 - すごい素敵な作品ですね！更新頑張ってください！応援してます！ (2021年3月1日 5時) (レス) id: e92c1b8c9b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：白狐ーbilyakkoー | 作成日時：2021年2月27日 1時
