あの傭兵に妹がいたようで【第五人格】 (ページ13)

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「まだ気絶しないで下さいよ？貴方ともっと話をしてみたいんですから」

『あﾞっ…がはっ……』

グチョリと音がして意識を現実に引き戻す。
背中から鋭利な刃が抜き取られる。

ごふっと咳き込んで口からも血を垂れ流す。

仰向けに転がされ、ハンターを見上げる形になる。

ー願い叶わずー

「何故そんなにしてまで傭兵君を守りたいのです？彼と貴方初対面でしょう？
…まさかとは思いますが、何か特別な御感情がおありで？」

『煩い…仲間…だからに……決まって…』

朦朧とした意識の中、ハンターの顔も血と涙がぐっちゃぐちゃになって混じって霞んで見えない。

特別な感情？
そりゃあ、自分の愛した……愛する人は全力で守りたいに決まってる。
貴方には何故それが分からない？

イライさんに調整してもらった内在人格の1つ、【起死回生】をギリギリまで溜めて隙を見て飛び出せる様にしておく。
ガスもまだ1個残っている。

「貴方の毒ガスは凄い威力ですよねぇ…ゲームだから軽減されてるのでしょうか？元の威力はどんなものなのでしょう…」

象をも気絶させる程の威力だぞハンター。

「ま、お喋りはこのくらいにしてそろそろ…」

ハンターが隙を見せる。
僕の体に触れる手を払い除けて立ち上がり、最後のガスをハンターの顔面めがけて吹きかける。

『僕の辞書に不可能という言葉はない！！』

ハンターをキッと睨みつけて脱兎の如く
痛む背中を、血が流れ続ける背中を守る様にステージから脱出した。

目が覚めれば広い廊下にいた。人の声はしない。
部屋に戻って包帯を巻いて休もう。

背中をの傷は不思議な事に塞がっていたが息切れして歩くのも大変。

「おい！！」

階段を上がろうとした所で誰かに呼び止められた。

『試合お疲れ様でした。脱s「何であんな事したんだよ」

『あぁ……僕の仕事ですから』

「答えになってねぇんだけど。質問の意味分かってるか？」

［おい、花瓶を割ったのは誰だ？今母さんはいない。俺は今帰ってきた。お前だろ？ラル、何でやった？］

［わたしじゃなーいもーん。……ねむーい］

［こ・た・え・に、なってねぇ！反省してんのか！！］

［ひてるぅ～］

体が重い。
休みたい。
背中痛い。

頼むから今は誰も……

彼の言葉が上の方で聞こえる。
賑やかになって来た。

『貴方を守れて良かっ…』
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孤独≒エゴイズム聴きながらやってたらめっちゃ進んだ。
褒めt(((((