15話 ページ16
ウチの連中はというと、何か酷いことになっていた。
国見「月島ゆるさない。」
及川「ねえ！Aちゃん！ダメって言ったよね！ね！何でメガネくんに名前で呼んでいいだなんて言ったの！」
岩泉「及川うるせぇ！Aが決めることだろ！」
花巻「なぁ、松。
ツキシマとやらはどんなヤツなんだろうな。」
松川「ツキシマとやらが凄い嫌なヤツだったら俺らの出番だな、花。」
矢巾「金髪メガネノッポって、俺らが話してる時に喧嘩売ってきたやつじゃねえの？」
金田一「あぁ、俺らのこと『エリート』って言ってた奴っすね。」
「ごめんね、蛍くん。
こっちうるさくて。」
青城がうるさすぎてとりあえず蛍くんに謝った。
月島「ううん、こちらこそごめんねAさん。」
謝罪をしていると英が携帯を取ってきた。
「わ、ちょっと、英！」
国見「月島、Aの何なの？」
月島「？貴方誰ですか。」
国見「Aの兄貴だけど。」
月島「あぁ、国見か。
...まあ今はAさんの友達だけど、『友達』で終わらす気はないよ、お義兄さん。」
国見「はぁ？おい、月島」
「？切れたの。」
及川「なんて言ってたの？」
国見「友達で終わらす気は無い、ですって。」
及川「Aちゃんのこと完璧狙ってるじゃん！！！」
何の話をしているのか全く分からない。
「金田一、英と及川さんは何の話をしてるの？」
金田一「...Aは知らなくてもいいぜ。」
松川「そうだぞ。あのクソ川と兄貴は今はほっとこうな〜」
金田一と松川さんが私の肩をポンっと叩きながら言った。
英があんなになるなんて蛍くんどういうつもりだったんだろ。
国見「A。」
「なに」
英にギューッと抱きつかれた。
苦しい。どうしたの本当今日。
及川「あ！国見ちゃんずるい！
及川さんだってAちゃんに抱きつきたい！！」
そう言って及川さんも抱きついて来た。
「な、何なんですか。
英もどうしたの？」
国見「何でもない。
及川さん離れてください。Aは俺の妹です。俺だけが抱きついてもいいんです。」
及川「辛辣！
でもやーだね！及川さんもAちゃんに抱きつきたいから抱きつくもんねーだ！！」
英と及川さんが睨み合っている。
バチバチという効果音が似合いそうなくらい。
ほんとめんどくさい。
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作者名：牛宮 | 作成日時：2019年6月23日 22時
