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画面を見て、目を丸くした。
『えっまじで？…皆さん、今物凄いメッセージが来ました』
(別名)の部屋、と書かれたその画面からは慌てたような女の声が聞こえる。
インターネットなんて普段使わない。
こんな世界があるのかと感動を覚えるほどだった。
「へえ…世の中にはいろんな人がいるんですね」
「これ、ただで悩み相談とかしてるアルカ？採算とれないネ」
パソコンを三人で囲み、首を捻る。
過去の動画を見る限りでは、インターネット上の弁護士というべきか、世界の違う同業者というべきか。
彼らとの違いは依頼料を利益としているか否かだった。
『凸者の方、お話してもらってもいいですか』
彼女の進行は上手い。
依頼者に寄り添いながらも、その意見に流されることはなく冷静に話している。
場が盛り上がってきたタイミングで第三者を入れ、また話を始める。
パフォーマンス性にも長けていた。
「この人、どんな人なんでしょうね」
新八にそう言われ調べるも、材料は出てこない。
ただ分かることは女だということだけ。
本人が動画上に出てくることはあっても、その顔の上には仮面が乗っていた。
「ったく。収穫なしか」
頭を掻いて、ネットカフェを出る。
二人は追いかけるようにして銀時についてきたが、行く先が通っているファミレスだと分かって万事屋のほうへと引き返していた。
(こういう時は甘いもん食わねえとやっていけねえな)
からんと扉が音を鳴らし、涼しい店内に足を入れる。
決まった席に腰をかけ、メニューを見らずに店員を呼ぶ。
やってきた彼女はいつも注文を取ってくれる女だった。
ご注文は、とも聞かずに
「イチゴミルクパフェでよろしかったでしょうか」
とにこりと笑って尋ねてきた。
もう常連客であることは公認らしい。
過ぎ去る背中を呼び止め、
「お姉さんさ、ネットとかよく利用する？俺、使わねえからよくわかんねえんだけさ」
ナンパじみた言葉を投げかける。
彼女の黒目は一瞬だけ揺れて、
「ええ。それなりには。それが、何か」
「いやあさ、知り合いから聞いたことなんだけど、
(別名)ってやつ知ってる？」
小さくなった。
そして、何事もなかったかのようにまた笑って、
「ああ、最近よく活動されてる方ですよね」
くるりと厨房のほうへと戻っていった。
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Nattu(プロフ) - 慎さん» 慎さんん;;また来ていただいて嬉しいです;;同じ状況だ…萎えますよね;;慎さんの作品近々見に行きますね！^^いつも嬉しいお言葉ありがとうございます❤️🔥 (2022年7月15日 20時) (
レス) id: 8022db4695 (このIDを非表示/違反報告)
慎(プロフ) - ランキング入りおめでとう御座います👏私も最近溜めていたはずの話が知らない間に消えてて萎えました…😢お忙しいとは思いますが無理のない範囲での更新、頑張ってください。今作も大好きです😊🥀 (2022年7月15日 19時) (レス) @page7 id: 101fab3c19 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：Nattu | 作成日時：2022年7月4日 22時
