十四番隊の愛され隊長

隊長二十七 ページ31

Aside
『そんなに開けたつもりはなかったんだけど』

「A様のドジ〜」

「ドジっ子、ドジっ子〜」

ザエルアポロに借りた子達ってこんなに騒がしいの？

『さぁ、お仕事頑張って』

男女の破面が勢い良く飛び出して行った。

『さて、私は帰ろうかしら』

私の仕事はあくまで上の命令通りに。

？？「待てよ、クソババア」

この声は。

『廉！帰ってきたのね、会いたかったわ』

廉「…………アンタ、そっちについたのか？」

『いいえ？』

廉「じゃあなんでアレを連れて来てんだよ！」

アレって言うのはあの子達の事ね。

『あの子達は尸魂界を壊そうとしてる訳じゃない。ただ探し物をしてるのさ』

廉「探し物？」

此処にはないでしょうけどね。

「A様〜、なかったよ」

「見つからなかった〜」

『そう、じゃあ貴方達はザエルアポロの所に戻って報告してきて。私は少し寄り道して帰るから』

「「は〜い」」

裂け目に消えて行く二人を確認して廉の方に向き直る。

『私を殺しに来たの？廉』

廉「アンタを殺す？それが無理な事アンタが一番良く分かってんだろ」

廉の腰には斬魄刀は刺さっていない。

殺す気で出て来た訳では無いと言う事は。

『あぁ……足止めが理由か』

私の周りを隊長達が囲む。

？？「さっさと帰んぞ、A！」

『はいはい、今行きますよ』

周りに居る隊長達を一蹴りして彼の隣に移動する。

『大丈夫よ、また直ぐ会えるわ。グリムジョー、行きましょう』

手を伸ばせば私を軽々と回収するグリムジョー。

廉「おい！クソババア！」

『鬼ごっこは得意でしょ？廉が鬼よ！』

グリムジョーに抱かれて私達は虚圏に戻っていく。






そんな悲しそうな顔しないで？

また直ぐ会えるんだから。

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