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エレベーター前に着くと
俺は下の階へのボタンを連打した
｢早く、早く!｣
すると俺の直ぐ後ろに
またあの重い足音が聞こえた
振り返ってはいけない……
そう分かっていても
俺は後ろを振り向いてしまった
振り返った瞬間
俺は化物の長く鋭い爪で
右腕を引っかかれた
｢─ｯ!｣
言葉にならない悲鳴を、俺は叫んだ
右腕からは俺の紅い血液が
シャツの袖を滲ませ地面へと落ちる
それと同時に俺の心拍数が上がる
エレベーターが俺の居る階に着く
俺は右腕をもう片方の手で抑えながら
急いでエレベーターの中に入り
地下駐車場へのボタンと
閉じるボタンを押した
�爛瀬�ヴァ……ブゥヤズ……��
化物はそう言うと
俺が入ってるエレベーターに爪を刺す
左頬を掠ったが間一髪で
小さく逃げ場が少ない
エレベーターの中で回避し
エレベーターは閉じ下へと
化け物の爪を挟んだまま降りていく
それと同時に化物の爪は折られ
奴は悲鳴に近い奇声を上げる
良かった……
俺、殺されずに済んだ……
俺は気持ちを落ち着かせるため
深呼吸をしながら
エレベーターの壁に寄りかかる
エレベーターは
あっという間に地下駐車場に着いた
地下駐車場に戻ると
そこには雅紀が
駐車場の柱に寄りかかりながら
俺を待っていた
｢雅紀!｣
俺が雅紀の名前を呼ぶと
気づいたらしく
俺の所に駆け寄ってくる
雅紀｢翔ちゃん!どうしたのその傷!｣
｢ごめん、途中で食らった……｣
雅紀｢でも生きてて良かった
早く応急処置しないと……｣
｢雅紀、早くここから出よう
俺は自分でなんとか傷の止血するから
お前は俺の車を運転してくれ｣
雅紀｢わかった!｣
雅紀は俺から鍵を貰い
エンジンをかけた
俺は助手席に座り
左腕のジャケットとシャツの袖を破き
出血している右腕にきつく巻いた
雅紀｢翔ちゃんいいの?それ衣装じゃ……｣
｢どうせ今頃
みんな化物になってるよ
それより、3人の所へ早く!｣
雅紀｢分かった
飛ばすからしっかり掴まってて!｣
雅紀はそう言うと
車のギアをグイッと入れてから
ドライブに変え
アクセルを思いっきり踏んで
俺と雅紀はテレビ局を出た
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まゆみ(プロフ) - 初めまして。この作品に凄く興味があり最初から読んでます。この先の続きが凄く気になります。更新頑張ってください。 (2019年11月12日 0時) (
レス) id: a55553eb91 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：LiMe | 作成日時：2019年4月9日 17時
