ビギンズオブナイトメア【ARS&Fischer's】 (ページ8)

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辺りが一瞬にして静かになる

ダーマ｢おい、お前何やってんだよ｣

ダーマが俺を睨む

｢……すまねえ｣

ダーマ｢すまねえだ?
謝るのは俺じゃなくてモトキだろ?

どんだけあいつが
予約して待ったと思ってんだよ!

どんだけ全員でやりたかったか
お前だって分かってるだろ?!｣

ンダホ｢落ち着けってダーマ!｣

ンダホとぺけたんがダーマを抑える

分かっている
確かに俺がした事は最低だ

でも、こうするしかなかったんだ

モトキ｢シルク｣

するとモトキが俺を呼んだ後
ダーマは大人しくなった

モトキ｢シルク、怪我は無いか?｣

｢え?｣

モトキ｢ほら、素手で
ディスク割っただろ?だから破片とか
刺さってないかと思って｣

モトキは俺の手を掴み
破片は刺さってないか確認をし始めた

モトキ｢うん、無いみたいだね
良かった｣

｢モトキ、俺……｣

モトキ｢何か理由があって
ディスクを割ったんだろ?

俺さ、お前が無意味で
ディスクを割るような奴だと
思えないんだ

けど、理由……聞いていいか?｣

｢……ああ｣

俺はモトキに言われた通り
昼間見た記事をみんなに話した

──────────
モトキ｢そっか
それでディスクを割ったんだな｣

｢ああ、許されない事だというのは
分かってる

でも、こうするしか──

モトキ｢ありがとうシルク｣

｢え?｣

モトキ｢だって、もしかしたら俺達
化物になっていたかも
しれないんだぞ?

だとしたらそれを防いでくれた
お前に感謝しないとな｣

モトキが笑顔で俺に言ったその直後

急に部屋のガラスが割られ
化物が入ってくる

あのニュースで見た
化物とそっくりで

体は人、なのに白目を剥いていて
鋭い歯と爪を持って、グルルルと唸る

俺達は尻もちをついて
その化物を見てしまった

ぺけたん｢こ、これって、さっきの?｣

｢みたいだな……早く逃げないと｣

逃げようと俺達は直ぐに玄関を出たが
化物は奇声を上げて追ってくる

マズい、このままじゃ……

すると俺は咄嗟に
近くあるゴルフクラブを持ち
化物に向けた

ンダホ｢何してんだよシルク!｣

｢ンダホ!先にみんなと行って車を出せ!
後で合流する!｣

ンダホ｢でもそれじゃシ──

｢いいから!｣

ンダホ｢ッ……死ぬんじゃねえぞ｣

ンダホが他のメンバーと
一緒に下へ降りていく

今俺の目の前に居るのは人型の化物
俺はゴルフクラブを回し
化物に叫んだ

｢さあ、どっからでもかかってこい!｣