・18 雅紀side ページ18
それぞれ車に戻ると
松潤が運転席に座り
ニノが助手席座った
右からリーダのー、翔ちゃん
そして俺の順番で後部座席に座る
すると翔ちゃんは
自分の足元を見て左側の首を
片手で抑える
｢翔ちゃん大丈夫?｣
心配になって声を掛けると
少し驚いてから微笑む
翔｢え?あ、ああ、大丈夫だよ
さっき寝てた時に
ちょっと捻ったかも｣
すぐに翔ちゃんが
嘘をついてることが分かった
だって、俺と翔ちゃんは
20年以上の仲だから
でも彼が嘘をつくなんか珍しい
一体何を隠してるんだろ
｢翔ちゃん、嘘をついてるなら
隠さないで俺達に話してよ｣
翔ちゃんは俺の顔を見ると
急に真剣な表情に変えた
翔｢……信じて、くれる?｣
｢信じるよ、だから話して｣
翔｢俺さ、さっき薬打たれたんだよね
赤い液体を体内に流された｣
智｢誰に?｣
翔｢分からない
ガスマスクしてたから
顔が全く見えなかった｣
翔ちゃんがちょっと
震えてるような気がする
翔｢みんなに頼み事がある｣
潤｢頼み事?｣
翔｢もし、俺が化物になったら……
俺を、殺してくれ｣
……え?
何言ってんだよ翔ちゃん
そんなの……
そんなの……
和也｢出来るわけないでしょ｣
俺が言おうとすると
突然ニノが冷静に返した
翔｢でも!もしかしたら
4人を喰っちまうんだよ?!
俺が化け物になったら!｣
和也｢その時は笑顔で
翔ちゃんに喰われるよ｣
ニノは翔ちゃんに振り向き
微笑んだ
和也｢翔ちゃんを1人にさせない
5人で仲良く
その時は化物になろ?｣
俺も翔ちゃんが化け物になっても
殺したくない
それだったら
一緒に化物になってもいい
翔ちゃんを殺すくらいなら
いっそ皆で
化け物になった方がマシだ
俺達はそう決断した
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まゆみ(プロフ) - 初めまして。この作品に凄く興味があり最初から読んでます。この先の続きが凄く気になります。更新頑張ってください。 (2019年11月12日 0時) (
レス) id: a55553eb91 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：LiMe | 作成日時：2019年4月9日 17時
