別れ ページ18
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結局、混乱したままお開きとなり
会計を済ませ、外にでた
「タマ、」
「ありがとう、これからも同僚としてよろしくね」
「っ..タマ..」
「あ、きたきた」
そう言って手招きするタマ
そこには、
「..きたやまｯ」
なんで、北山が？
「じゃあ、あとはお2人で仲良くね！また明日〜！」
そういって去っていったタマ
どういう状況か全く理解できない
「なんで、いるの？」
「たまちゃんに呼ばれて、さ」
「っ、まさか！タマに別れるように言ったの北山..？」
「ちがう！そんなわけないだろ！」
「じゃあ、じゃあなんで...」
「..落ち着いて話そう」
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立ち話だとなんだから、と渉の店にきた
「あれ、2人でなんて珍しいね？」
「横尾さん、個室空いてる？」
「空いてるよ、ご自由にどうぞ」
「さんきゅ」
沈黙のまま個室に入る
「カシオレでいい？俺ビール飲もうかな」
「..よくそんな呑気でいられるね」
「..ごめん、」
申し訳なさそうに飲み物を頼む北山
「..なんでタマに呼ばれたの？」
「この間、偶然たまちゃんに会ったんだ」
ぽつりぽつりと話し始める北山
事の流れは、
偶然たまちゃんに会った北山、
近況報告や他愛もない世間話をしていたときに
大倉くんと別れたことも話したらしい
「別に藤ヶ谷とたまちゃんの間柄を壊す気はなかったし、そのことも伝えたんだ」
その日はそこでさよならをした
「でも、今日の夕方頃に電話きて」
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K side
prrrr...
「はい、もしもしたまちゃん？」
『もしもし、』
「どうした？」
『お願いがあって電話しました』
「改まってどうしたんだよ、笑」
『ガヤのこと幸せにしてください』
「..はい？ど、どういうこと？」
『..今日ガヤとお別れしようと思ってて』
「急じゃない？なんでまた、別れるなんて」
『最近のガヤ、ずっと上の空で
悲しい顔ずっとしてるんだ、』
『俺といるの無理してるような気がして』
『やっぱり俺じゃ幸せにはできないみたいだから』
『北山くんにお願いしたいんだ』
「...そんな、藤ヶ谷の気持ちはどうなるんだよ」
『ガヤは北山くんが好き、今でも』
『そんなの、見てればわかるからさ』
『今日、21時くらいにお店にきてほしい』
「...無理だよ、そんなの」
『ガヤを幸せにできるのは北山くんしかいない』
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作者名：ぴょんすけ | 作成日時：2023年7月29日 1時
