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結局

4人で飲みに行くことになった



気まず...

なにこのメンツ


「さ、何飲むー?宏光はビールでええか?」

「ん、なんでもいい」

「ガヤはお茶ね」

「...おう」


...


...


長い沈黙


「2人は付き合って長いんですか?」


沈黙を破ったのはタマだった


「1年くらいやな?てか付き合ってるの知っとるんか?」

「いや俺タマちゃんに言ったことないけど..」

「前に見たことありますよ、おふたりがキスしてるところ」

「うわ、見られてたんか〜」


ケラケラと笑う大倉くんを他所に

タマはどことなく怒っている気がした


「だから言っただろ、外ではよせって..」

「まあ、ええやんええやん」

「ちなみにガヤも見てましたから」

「っ..まじか」


大きく目を見開いた北山と目が合う


なんだよ、

別に恋人同士なら見られてもいいんじゃねえの?

もう俺とお前は他人なんだから


「...トイレ」

その場にいるのが辛くなり

気分が悪いフリを装い、トイレに向かった


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「..はぁ」


鏡の前で自分を見つめる


「帰りてえ....」


気分が優れないと嘘でもついて帰ろうか

いや、あながち嘘でもないか



てか、大倉くんと北山はほんとに付き合ってるのか

やけに北山の態度は冷たい気がするし



「ふじがや...」


顔をあげると、北山が後ろに立っていた


「びっくりした、なんだよ..」

トイレ?どーぞ

と場所を譲る


「キス見たのってほんと?」

「え...ん、まぁ..」

「ごめん」

「は..?なんで謝るんだよ」

「傷つけたかもって..」

「っ..なにを今更..!」

「俺、藤ヶ谷と話したいこと沢山あるんだよ」

「俺は、話したいことなんて...」


あるよ

沢山、話したいことあるよ

でも今更なんなんだよ


「また、連絡してもいいか?」


そう、真っ直ぐ見つめられる


ぱっちりとした可愛らしい、
けどどこか色気のある
熱を含んだような視線で

目を逸らすことができない


「..好きにすれば」

「ありがとう」


んじゃ、俺先戻るな

と言い残して席に戻っていった



「なんなんだよ..」

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席に戻ると、大倉くんはすでに酔っ払っていて

タマも顔が少し赤らんでいた


「ガヤ、大丈夫?帰ろうか?」

「あー、うん、俺先帰ろうかな」

「だめ!俺も一緒に帰る!」

「俺も帰りたいから、お開きにしようぜ」

「なんや、宏光帰りたいんか」

「会計しようぜ」

大倉くんの言葉を無視して会計をする北山


なんか変だよな


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作者名:ぴょんすけ | 作成日時:2023年7月29日 1時

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