2 ページ31
薮は右手に2つのシャンパングラスと細長い紙袋、左手にはちいさなケーキ…?の箱を持っていた。
「なかなか届かなくってさ。ギリギリ間に合った。」
「やぶ…」
「とりあえずこれ置かせて?」
両手を少しあげた。グラスと紙袋の方を受け取り、ベッドサイドのテーブルに置く。
薮はそのとなりにケーキ箱を置いた。
そして、俺の方を向いて、両手を大きく広げた。
その瞬間、薮の後ろにあるベッドに備え付けてあるデジタル時計が0時になった。
俺はためらう事なく
目の前のその胸に吸い込まれた。
細いけど、鍛えられてがっしりした薮の胸に身を委ね、ぎゅっと背中に腕を回す。
薮も、ぎゅっと抱きしめてくれる。
すうっと息を吸ったら、大好きな薮の香り。
顔を上げたら、薮が俺を見つめてた。
顎をすくわれる。
やぶ…やぶ…
嬉しさがこみあげてくる。
目を閉じると、ふにっと柔らかいくちびるの感触。
少し唇を開けたら、すかさず薮の舌が入ってきたので、そのまま絡め合う。
「…ん…ぅ……んん…っ」
「ん…っ」
嬉しくて嬉しくて、抱きしめてる腕を強くする。
俺──これが欲しかったの────
日付が変わって、誕生日になった瞬間に
大好きな薮からのキス───
これまでは、日付が変わるときに一緒にいることができなかったから
今年は同じ仕事だから…もしかしたら叶うかもって
来てくれないかなって
ずっと思ってた。
夢が叶っちゃった。
こんな幸せでいいのかな…
もっとキスしてたかったけど、どちらからともなく唇を離した。
「ふふ、くちびる真っ赤」
「薮も赤いじゃん」
前髪を少し避けて、おでこにちゅっ、とキスしてくれた。くすぐったい。
「シャンパン飲もう」
薮が紙袋からシャンパンを出し、グラスに注いでくれて
小さなケーキ箱から、イチゴがいっぱい乗った直径15センチくらいの可愛いホールケーキを取り出した。
266人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「Hey!Say!JUMP」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ましろ(プロフ) - 夏夢さん» 萌えましたか!嬉しいです♪ 青さんは恥ずかしがり屋さんなのでその場で言えないかな〜と、ラストああいう風にしました(^^) (2019年11月1日 22時) (レス) id: 8371985186 (このIDを非表示/違反報告)
夏夢(プロフ) - ラストに萌え!wぜひともその場所で言ってあげてください!言えるかわかんないけどww←コメ欄で何言っちゃってるかな;失礼しました; (2019年11月1日 21時) (レス) id: 6404b316b5 (このIDを非表示/違反報告)
ましろ(プロフ) - 夏夢さん» レスで送るの忘れました!改めて失礼しますw 何食わぬ顔して青さんにベタ惚れな帝王様♪ にやけて頂けて嬉しいです! 水色さんに寄っちゃうのすごく解りますよww (2019年9月27日 22時) (レス) id: 8371985186 (このIDを非表示/違反報告)
夏夢(プロフ) - 帝王さまベタぼれですね♪この後を想像してにやけてしまいましたwww可愛いさが増してく伸び始めも好きです(///∇///)(あっ、水色さん寄りに汗) (2019年9月27日 21時) (レス) id: 6404b316b5 (このIDを非表示/違反報告)
ましろ(プロフ) - 夏夢さん» お返事遅くなりました!ありがとうございます!黄緑さんの銀髪一瞬でしたね…でもホント素敵でした(> <)冬くんと並んだら私きっと倒れます笑 (2019年7月15日 23時) (レス) id: 43f497f4b5 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:ましろ | 作成日時:2019年6月15日 21時