欲しいものは 1 ページ30
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明日からワクワク学校が始まるので、今日から大阪に向かう。
俺と山田はそれぞれ仕事があり、品川駅で待ち合わせて他のメンバーから遅れて新幹線に乗った。
「伊野尾ちゃん明日誕生日だねぇ」
「あー…うん」
「公演中にお祝いしてもらえるかもね♪」
「えー?嵐さんのイベントだよ?俺ひとりの為に時間割くのは申し訳ないからいいよ…」
「二宮くんも近いじゃん」
「あ…そっか」
明日は29歳の誕生日。
明日…俺はどうしても欲しいものがあるんだ。
これまでは叶わなかったこと。
だけど…今年は、もしかしたら…
少し胸がざわざわし出したら、スマホが震えた。
見たら、薮からのメッセージだった。
無意識に頬がゆるむ。
"おつかれ!新幹線乗った?"
"乗ったよ。山田も一緒。15時頃ドーム着く予定だよ"
『了解!』と敬礼しているネコのスタンプが来た。
「薮ちゃん?」
隣で山田が聞いてきた。
「うん。新幹線乗ったか?って…」
「恋っていいなぁ。それだけのやり取りでもそんないい笑顔になるんだもんなー」
「ほぇっ!?か、からかうなよ山田っ!!」
顔が熱くなる。もぉー!!
そ、そんな笑顔だったの?今の俺っ!
メンバーと嵐さん達と合流、リハーサルは無事終了。
一緒に食事を、と先輩からの有難い申し出があり、皆で楽しいひとときを過ごし、解散した。
「ふぅ…」
ホテルの部屋に戻りシャワーを浴びて、ベッドに寝転んだ。
結局リハーサルから食事の間、薮とは席も離れてしまいほとんど話せず…ま、最近仕事の時って大抵こうだから慣れっこなんだけど。
時計を見たら、23:50。
…どうしても欲しいもの。
何も言ってない。気づいてくれるだろうか。
このタイミングで、絶対欲しいもの。
気づいてるだろうか。
しーんと鎮まりかえる部屋に
"ピンポーン"とインターホンが鳴った。
「…!!」
がばっと起き上がる。
胸がどきどき跳ねだす。
一歩ずつカーペットを踏みしめながら…入口へ向かう。
ドアをゆっくり開けたら、ふにゃっと微笑んだ薮が立っていた。
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ましろ(プロフ) - 夏夢さん» 萌えましたか!嬉しいです♪ 青さんは恥ずかしがり屋さんなのでその場で言えないかな〜と、ラストああいう風にしました(^^) (2019年11月1日 22時) (レス) id: 8371985186 (このIDを非表示/違反報告)
夏夢(プロフ) - ラストに萌え!wぜひともその場所で言ってあげてください!言えるかわかんないけどww←コメ欄で何言っちゃってるかな;失礼しました; (2019年11月1日 21時) (レス) id: 6404b316b5 (このIDを非表示/違反報告)
ましろ(プロフ) - 夏夢さん» レスで送るの忘れました!改めて失礼しますw 何食わぬ顔して青さんにベタ惚れな帝王様♪ にやけて頂けて嬉しいです! 水色さんに寄っちゃうのすごく解りますよww (2019年9月27日 22時) (レス) id: 8371985186 (このIDを非表示/違反報告)
夏夢(プロフ) - 帝王さまベタぼれですね♪この後を想像してにやけてしまいましたwww可愛いさが増してく伸び始めも好きです(///∇///)(あっ、水色さん寄りに汗) (2019年9月27日 21時) (レス) id: 6404b316b5 (このIDを非表示/違反報告)
ましろ(プロフ) - 夏夢さん» お返事遅くなりました!ありがとうございます!黄緑さんの銀髪一瞬でしたね…でもホント素敵でした(> <)冬くんと並んだら私きっと倒れます笑 (2019年7月15日 23時) (レス) id: 43f497f4b5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ましろ | 作成日時:2019年6月15日 21時