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モヤモヤしてたらカフェオレとデザートをトレイに乗せた薮が来た。


「お待たせ。」


大ちゃんが目をキラキラさせて

「わー!プリン美味しそう!!手作り?」


「そうだよ。結構人気あるんだ。」


「いのちゃんのケーキもイチゴいっぱいじゃん!」


スポンジの間もイチゴが詰まってる。


「ホントだぁ…美味しそう」


ケーキを色んな角度から見ていたら


「…今日19時上がりだけど…ウチ来るか?」


カフェオレを置きながらぼそっと薮がおれの耳もとで囁いた。


「…うん…!」

「部屋、入ってていいから」

すっと鍵を俺の手のひらに乗せた。


美味しそうなケーキとこのやり取りでモヤモヤ下降してた気分が一気に急上昇。


こんな感じで俺の心は常にせわしない。




甘ずっぱいケーキを食べてたら少し落ち着いてきた。


さっきの女の子たちは薮を呼んでオーダーしてる。気にしない気にしない気にし…


『おにーさん、彼女いるんですかぁ〜?』


「!!!」
突然の爆弾投下。


けっこう響く声で、プリンに夢中だった大ちゃんも思わず顔を上げた。


何て答えるんだろう…彼女たちのテーブルは見ないようにして、息を飲む。


フォークを持つ手が震えてきた。
何これ…俺ビビりすぎじゃない?




「いますよ」



大ちゃんと目が合った。

嬉しそうにおれを見て、声に出さずに『良かったね』と唇が動いた。



"いますよ"

それ以上は何も言わない。
たった四文字なのに顔が熱くなる。



『えー!いるんだぁ!!泣』

『そりゃそーだよぉ。こんなイケメンだもん、いない訳ないよねぇ…』


女の子達の落胆した声が響く。


「失礼します」


薮は軽く微笑んでテーブルから離れた。



「ふふっ、愛されてるねぇいのちゃん♪」

「や、やめてよ大ちゃんっ」


"います"ってはっきり言ってくれた。


モテすぎて心配な彼氏だけど


おれ、ちゃんと…愛されてる…よね?




大ちゃんと別れて、薮のマンションに向かう。

途中スーパーに寄った。簡単な夕飯作っておこう…


薮とは大学で出会った。俺が入学した時薮は四年生で


いずれ自分でお店を持ちたいと、カフェに就職して修行中、まだ2年目なのに早くも副店長になった。

付き合い出したのは薮が卒業する時で、もうすぐ1年半くらいになるのに俺は未だに不安と隣り合わせ。


…好きだから…大好きだからこんなに不安になったりするのかな。

3→←カッコ良すぎて困ります 1



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ましろ(プロフ) - 夏夢さん» 萌えましたか!嬉しいです♪ 青さんは恥ずかしがり屋さんなのでその場で言えないかな〜と、ラストああいう風にしました(^^) (2019年11月1日 22時) (レス) id: 8371985186 (このIDを非表示/違反報告)
夏夢(プロフ) - ラストに萌え!wぜひともその場所で言ってあげてください!言えるかわかんないけどww←コメ欄で何言っちゃってるかな;失礼しました; (2019年11月1日 21時) (レス) id: 6404b316b5 (このIDを非表示/違反報告)
ましろ(プロフ) - 夏夢さん» レスで送るの忘れました!改めて失礼しますw 何食わぬ顔して青さんにベタ惚れな帝王様♪ にやけて頂けて嬉しいです! 水色さんに寄っちゃうのすごく解りますよww (2019年9月27日 22時) (レス) id: 8371985186 (このIDを非表示/違反報告)
夏夢(プロフ) - 帝王さまベタぼれですね♪この後を想像してにやけてしまいましたwww可愛いさが増してく伸び始めも好きです(///∇///)(あっ、水色さん寄りに汗) (2019年9月27日 21時) (レス) id: 6404b316b5 (このIDを非表示/違反報告)
ましろ(プロフ) - 夏夢さん» お返事遅くなりました!ありがとうございます!黄緑さんの銀髪一瞬でしたね…でもホント素敵でした(> <)冬くんと並んだら私きっと倒れます笑 (2019年7月15日 23時) (レス) id: 43f497f4b5 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ましろ | 作成日時:2019年6月15日 21時

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