7.もうひとつの再会 ページ10
食堂での始業式みたいなものは終わった。
リーマスとハグリッドの紹介があり、そして殺人鬼がアズカバンから脱獄したらしい。
名前は。
『シリウス・ブラック』
どうしてだ？なんで？アズカバンにシリウスがいるなんて聞いてない。
シリウスが捕まった当時、新聞が出回っていたはずだ。新聞ぐらい嫌でも目に入る。なのにどうして俺だけ知らない？まるで、この事件から隔離されていたみたいに…。
まさか。校長先生？
でも…。
「A、行こう？」
気付けば俺だけまだ席に座っていたらしい。
ハリーから声がかけられた。
『あぁ、今行くよ』
食堂から出て、廊下を歩き寮への道を歩く。
ガッと急に身体が後ろに傾いた。
腕を誰かに掴まれたらしい。
「あ、ルーピン先生」
ハーマイオニーが呟いた。
え？ルーピン？ってことはリーマス？
「バニングス。ちょっと来てくれるかな？」
振り返らなくてもわかる。このドス黒いオーラは。リーマスだ。怖い、久々のリーマスは怖い。
『俺は先生と話すことなんてないです』
後ろにくるりと振り返り、ニコと笑いながら話しかけた。
うん、話すことはない。巻き込む必要もない。これは俺の巻いた種。
あ、でもシリウスの事件のことは少し詳しくしりたいかも。
リーマスの手を握る力が強くなる。
怒ってるんだろうな。リーマスは優しいから、面倒見いいから。
でも
『それに俺はもうあの日以降の過去にはしがみつかないって決めたんです』
リーマスの顔が歪む。
「あの日？」
ロンが横で呟く。
周りにこの子たちがいたんだったー！
やっべ、なにも考えてなかったよ。
『じゃっ！失礼します！』
ほら行くよっ！と俺は3人を引き連れその場を離れた。
リーマスの顔がどれだけ泣きそうな顔をしていたとしても、もう。
引き返すつもりもないから。
それに怖いんだ。リーマスと2人っきりになるのが。
、
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 337人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「ハリーポッター」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
絢兎(プロフ) - 架印�靴気�» 申し訳ありませんでした。お恥ずかしいことにこちらを書いたのが数年前の学生の時だったためその知識がなく、あくまで憶測で書いてしまったものになります。これから続きを書く際はきちんと気をつけます。申し訳ございません。そちらは訂正させていただきます。 (2022年2月6日 3時) (
レス) id: aa46774cf3 (このIDを非表示/違反報告)
架印��(プロフ) - ↓続き）教授職に就く前のトレローニーを知っていたと解釈していいのでしょうか？ (2022年1月11日 7時) (レス) @page17 id: 74119bec9c (このIDを非表示/違反報告)
架印��(プロフ) - トレローニー教授は、教授職採用試験でハリーとヴォルデモートに関する予言（「一方が生きる限り他方は生きられぬ」っていうあれ）をして教授職に採用されたので、親世代が学生の時は教授ではなかったのですが。 (2022年1月11日 0時) (レス) @page14 id: 74119bec9c (このIDを非表示/違反報告)
絢兎 - かいらさん» ありがとうございます！！！コメントを見て、頑張りたいと思いました！これからもよろしくお願いします！ただいまです。 (2019年10月30日 19時) (レス) id: d9b6fcc1f3 (このIDを非表示/違反報告)
かいら(プロフ) - 絢兎さん» ご無沙汰しています〜！パムパフさんと被ってしまいますが、私からもお帰りなさい！！これからもご無理なさらない程度で、更新頑張ってください〜！！ (2019年10月30日 19時) (レス) id: a3edac523c (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：絢兎 x他1人 | 作者ホームページ：http://lyze.jp/wmdwmd/
作成日時：2014年8月29日 1時
