26.切り裂かれた痕 ページ29
「ロン！！これはなに？！」
「ゾンゴのお店で買ったんだ！！すごいだろ！？」
「ハリー！！お土産よ。」
騒がしい声が聞こえてくる。ハリーに助けられてから俺は随分と寝ていたらしい。ホグズミードに行っていたハーマイオニーとロンの声が聞こえる。
『おかえり、ハーマイオニー、ロン』
楽しそうに騒いでいた三人に声をかけると、同じタイミングで振り返り俺に勢いよく近づいてきた。仲良いなー。
「A！！大丈夫なの？！」
「ハリーに床で倒れてたって聞いた瞬間、心臓止まるかと思ったよ！！」
ハーマイオニーとロンに大きい声で叫ばれ、俺の頭にガンガンと響いた。マダム・ポンフリーがハーマイオニーとロンに対し説教をしている横で俺とハリーは笑う。
「大丈夫？ほんとに」
『心配かけてごめんね、大丈夫。』
それからハーマイオニーとロンにホグズミードでの話を聞きながら寮に帰ることになった。マダム・ポンフリーから前々からちょくちょくもらっていた痛み止めも少しもらい、俺は医務室を去った。
ホグズミードの話でとても盛り上がっている話を横で聞きながら、動く階段に乗っていると寮の前に人だかりがいることに気がついた。
三人も気がついたらしく急いで駆け寄ると、いつもなら太った婦人のいる寮の入り口が何かに引き裂かれた痕がある。
人だかりを押しのけ一番前に出て切り裂かれた痕に触る。
『これ、なんか動物とかに引き裂かれた痕みたいだな』
ボソッと呟くと後ろから急に声がした。
「ほー、Aがそういうならそうじゃろな」
ダンブルドアがいた。怖いわ！！なんて心の中で叫びながら俺は彼を見る。そして彼はフィルチに急いで太った婦人を探せと命令を出した。
『いや、そんな必要ないみたいですよ。校長先生。太った婦人ならそこにいます』
俺が指さした絵は牛の絵でその中に太った婦人が隠れていた。そして彼女はいう。
「シリウス・ブラックですわ！！あいつがいるのよ！！このホグワーツに！！」
シリウスがこのホグワーツにいる？ありえない。などと思いながら俺は数日前に記憶を遡らせる。あの犬…もしかして！！
俺は周りにいた人だかりを押し退け、走り出した。ハリーやハーマイオニーから叫ばれるが気にも留めない。
なんで気がつかなかったんだろう。あの犬がシリウスだったなんて。あいつはアニメーガスになって脱獄したことに。
シリウスを見かけた中庭に走ってきたが、そこに当たり前のように誰もいなかった。
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絢兎(プロフ) - 架印�靴気�» 申し訳ありませんでした。お恥ずかしいことにこちらを書いたのが数年前の学生の時だったためその知識がなく、あくまで憶測で書いてしまったものになります。これから続きを書く際はきちんと気をつけます。申し訳ございません。そちらは訂正させていただきます。 (2022年2月6日 3時) (
レス) id: aa46774cf3 (このIDを非表示/違反報告)
架印��(プロフ) - ↓続き）教授職に就く前のトレローニーを知っていたと解釈していいのでしょうか？ (2022年1月11日 7時) (レス) @page17 id: 74119bec9c (このIDを非表示/違反報告)
架印��(プロフ) - トレローニー教授は、教授職採用試験でハリーとヴォルデモートに関する予言（「一方が生きる限り他方は生きられぬ」っていうあれ）をして教授職に採用されたので、親世代が学生の時は教授ではなかったのですが。 (2022年1月11日 0時) (レス) @page14 id: 74119bec9c (このIDを非表示/違反報告)
絢兎 - かいらさん» ありがとうございます！！！コメントを見て、頑張りたいと思いました！これからもよろしくお願いします！ただいまです。 (2019年10月30日 19時) (レス) id: d9b6fcc1f3 (このIDを非表示/違反報告)
かいら(プロフ) - 絢兎さん» ご無沙汰しています〜！パムパフさんと被ってしまいますが、私からもお帰りなさい！！これからもご無理なさらない程度で、更新頑張ってください〜！！ (2019年10月30日 19時) (レス) id: a3edac523c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：絢兎 x他1人 | 作者ホームページ：http://lyze.jp/wmdwmd/
作成日時：2014年8月29日 1時
