十二部屋 ページ12
「それじゃあ、真昼君たちは東館に固まる形でいいかな?
それで、真昼君は俺の部屋から1番近い部屋に泊まる、と…」
真「はい。何かあった時にそれがいいと思いました。」
園「何で僕が御国と隣の部屋に…」
ﾘﾘｨ「最初にいた部屋ですから。
いいじゃないですか。ベッドも二つありましたし。」
「うん、各部屋には一応二人分の必需品が置いてあるんだ。
それに、御園君をあの部屋にしたのは、彼処が母の部屋だからだよ。何かあったらタンカや、酸素ボンベとか色々準備してるんだ、あそこには。」
園「ちょっと待て!?僕はそこまで病弱ではないからな!!」
「念の為にね。」
あはははと、笑えば余計に怒られたが、あの部屋なら心配ないだろう…
何かあったとしても……
「それじゃあ、後は好きにしててね。
俺は自分の部屋に戻って仕事しなきゃだから。」
真「仕事……ですか？」
「うん。電話するからあまり騒がしくはしないでね。」
それだけを注意して俺は自分の部屋へ戻った。
代々、この家を継ぐ者が使ってきた部屋…
去年までは…父の部屋だった。
つい、昨年までは………
「はぁ………」
いつまでも区切りをつけられない自分自身に、俺はため息を吐いた。
年季の入った椅子に腰掛け、スマホを取り出した。
数回、コール音が繰り返された後、コール音は途切れた。
「あぁ、どうも。
どうやら、俺の期待した人が出てくれたようだ。
まぁ、そうでなくては話は進まない。
「えぇ、実はあの家を手放さない事にしたんですよ。」
そう告げると、向こうから怒号が飛んできた。
まぁ、そうなるとは思っていたが……
「なに、ちょっと気が変わっただけですから。」
それでも相手の怒りは静まる気配はない…
累叔父さんは俺から見れば従兄弟叔父。
遠い縁ではある。
しかし、俺がこの家を手放そうかと悩んでいるときに、買い取ると言い出したのがこの累叔父さんなのだ。
「はぁ……えぇ、まぁいいですけど。
では、明日の朝お待ちしております。」
納得がいかない!と、キレて結局明日の朝、叔父さんが来ることになってしまった…
玄関で引き止める事が出来るかどうか……
真昼くんたちに迷惑がかからなければいいんだが…
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レイ - とても面白かったです！更新待ってます！ (2021年1月9日 0時) (
レス) id: 7c5d211aab (このIDを非表示/違反報告)
黒猫のコトリ(プロフ) - 更新待ってます (2017年4月16日 16時) (レス) id: e339c6d734 (このIDを非表示/違反報告)
桜 - めっちゃおもろいです！更新ずっと待ってます！！！！ (2017年3月19日 20時) (レス) id: 8ee6488718 (このIDを非表示/違反報告)
NANA - 面白かったです！何だか自分の小説ヤバくなってきたかも！ (2016年10月5日 17時) (レス) id: 01728ef3b7 (このIDを非表示/違反報告)
#悠(プロフ) - 修羅場るwwwそんな使い方がww この作品大好きです！これからも楽しみにしていますね！(・∀･)ﾉｼ (2016年9月18日 17時) (レス) id: aed4713ca9 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：はしぇべなら | 作成日時：2016年8月16日 3時
