ぷりんすなお姫様 ２【すとぷり】

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ななもり「じゃあ俺ら行くね？」
A「……ん」

ちょっと寂しいけど
甘えてばっかりなのは嫌だから我慢。

ぱたんと扉が閉まって
空気がしーんと静まる。

A「……」

熱い手のひらを額にのせる。

…なーくんの手が恋しい。

あーだめだめ寂しくなっちゃう。

慌ててガバッと布団にくるまる。

A「……うぅ〜〜」

泣いちゃいそう。

熱で視界がぼやけてるのに、
寂しさが加算しちゃって

涙がこぼれそう。

A「うっ、ぐすっ……う〜〜」

瞳から溢れた涙を手のひらで受けるけど
涙が止まらない。

A「んん〜〜…ううっ、」

ガチャッ

扉が勢い良く開く音が聞こえて
慌てて顔を枕に埋める。

るぅと「A？！」

私の髪を耳にかける感触。

A「…ぐすっ」
莉犬「…なんで泣いてんの」

…なんでバレたの。

A「う〜〜…」

仰向けに戻って視界にるぅとくんと莉犬くんを捉える。

ぶわっと涙が溢れる。

るぅと「あははw 顔すごいことになってるw」
A「んんん…」

優しく涙を拭いてくれるるぅとくん。

莉犬「どうしたの？w」
A「……」
莉犬「寂しかったの？」
A「…ん//」

ぷいっと顔を背ける。

莉犬「今日は甘えてもいいのにねぇるぅとくん？」
るぅと「うん、今日は体調悪いんだから甘えてもいいのにねぇ？」

なぁんでそんなに優しいこと言うの！！

やだ！！我慢してたのに！！

A「…いいの？」
莉犬「くすっw」
るぅと「いいよ？w」

布団を頭まで被せてしばらく隠れる。

るぅと「なにしてんのw」
莉犬「Aちゃーん？w」

きっと意地悪な顔してるんだと思って
ちらっと布団から目だけ出すと、

A「あれ、」

めっちゃ優しい目で私のことを見ていた。

るぅと「何してほしい？」
莉犬「なでなでする？」

A「…する」

頷くと、二人は意外そうな顔をして見つめ合ったあと、

私に手を伸ばしてきた。

頬に触れたるぅとくんの暖かい手と
額に触れた莉犬くんの冷たい手。

A「なんか…変な感じ…」
莉犬「俺の手冷たいっしょ？」
A「ん、きもちい…」

瞳を閉じる。

すごく心地良い。

A「るぅとくんの手微妙だ…」
るぅと「なんで！！w」
莉犬「お前心冷たいから手暖かいんだよ」
るぅと「違うよ心暖かいから手も暖かいんだよ」

私の頬から離れたるぅとくんの手が
今度は私の髪に触れる。

るぅと「じゃあ僕はなでなでしててあげるね」
A「うん」

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