ぷりんすなお姫様 ２【すとぷり】

＊ ページ21

A「はいー」
ななもり『おはよう〜開けて〜』
A「わかったー」

鍵を開けに行くと、
袋を持ったなーくんと
その後ろにジェルくんがいた。

ジェル「おつぷり」
A「あ、ハイ」

袋を渡されて中を見ると
酒。

A「なーくん？」
ななもり「ん？」
A「なんでお酒なの？」
ななもり「今日飲まないの？」
A「私未成年なんですけど？！」

このやろ…っ

私が未成年なのわかってて
お酒渡してくるとか…！！

A「鬼畜…」
ななもり「ん？」
A「どうぞ入ってください」

私は一歩下がって二人の後ろをついていく。

A「今放送してま、」
ジェル「きゃあああああああ」

"放送"という単語が聞こえた途端
悲鳴を上げたジェルくん。

もうまじやめて。そのキチってんのやめて。

ジェル「ふおおおおおおおおお！」
莉犬「あれ、ジェルくん来たわ」

ーうるさいw
ージェルくんテンション高いw
ーうるさい
ーうるさw

ななもり「ジェルくんもそういうときあるよね」
A「コメント『うるさい』でいっぱいだけどね」

ジェルくんは私をじーっと見つめている。

口を開いたかと思えば、

ジェル「…A絆創膏」

ぼそっとそう言った。

A「……」

どうしよう。

みんなに聞かれてるかな。

ーけがしたの？
ージェルくんうるさい

少しの人にしか聞こえてないみたい。

じゃあスルーで行こう。

ななもり「怪我したの？」

なーくん？！！

それ言っちゃだめなやつ！！

なーくん？！！(二回目)

A「ああ、そんな感じです、ハイ」

適当に誤魔化して
ちらっと莉犬くんの方を見ると、

少しだけ口角があがっていた。

ジェル「……ふぅん」

あ、ジェルくんにはバレたかも。

なーくんはどうかな、と見てみると、

ニコニコしていたが目は笑ってなかった。

ば、バレてるぅうううう。

ななもり「ころん今日も遅刻かなー」
A「あ、るぅとくんは作業少しするって言ってました」

『chocolate box』のやつね、
少し直すみたい。

ジェル「ころん起きてますよ」
莉犬「お、珍しい」

LINE画面をこちらに見せるジェルくん。

内容がひどい。言えないやつだ。

A「さとちゃんは？」
莉犬「ああ、さっきタクシー乗ったってさ」

ななもり「待って放送忘れて普通に話してたw やばいこと言ってない？」
ジェル「……言ってないっすよ」
莉犬「なんでちょっと悩んだw」

かなりギリギリのラインのやつ言ってるよ、
私からしたら。

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