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神威「久しぶり、A。」


『···おかえりなさい。』



5日ぶりに姿を現した彼。彼が“ちきゅう”でのお仕事を終えて帰ってきたようで。今日も薄気味悪いほどの笑みを顔に貼り付けた彼が近寄ってくる。


陽だまりを思わせる明るい髪も、海を思わせる瞳も。何一つ変わってはいない事に、ホッとため息を零す。彼がいない間没頭していた読書を中断し、山のように積み重ねた本達を部屋の隅に押しやる。



『······それは、なんですか?』



歩みよってくる彼の手に抱えられた大きな袋。いつもは持っていないソレを不思議に思い尋ねる。



神威「あぁ、これAにと思って。地球の着物っていうものなんだ。きっと似合うよ。」



ニッコリ、と笑って袋から取り出されたのは赤色、青色、黄色の布達。眩しくて何度か瞬きをした後、訳が分からないと彼を見つめる。



神威「着てみる?」


『···え、これ着るものなんですか?で、でもこんな明るくて綺麗なの、私には似合いません。』


神威「何言ってるの、俺がAに似合うと思っんだよ?俺の目に狂いはないよ。」


『ですが、私着方分かりません···。』


神威「そこまで頭になかったなァ。俺も着付けの仕方分からない。」



そこで暫くの沈黙が起こる。···つまり、私も神威も着付けの仕方を知らない···という事は、この綺麗なモノを私が着るというのは不可能だと言うことで。



神威「······今度、シンスケに教えて貰ってくるよ。」



“しんすけ”とは誰なのだろうか。彼の口からは私の知らない言葉が多く発せられる。その度に、私は知らない外の世界に想いを馳せてしまうのだ。



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神秋 - ああああああああ!神か神なのかあぁ神か (2017年7月26日 12時) (レス) id: 73df93152f (このIDを非表示/違反報告)
アルハ(プロフ) - 柚季さん» ああありがとうございます!!そのまま神威さんラブってくださいwコメントありがとうございます!!! (2017年1月20日 18時) (レス) id: 5e4beefb64 (このIDを非表示/違反報告)
柚季(プロフ) - とても面白いです!!今まで沖田と高杉推しでしたが、一気に神威さん来ましたね///(( 応募してます!!!! (2017年1月20日 14時) (レス) id: 88a0f7a31f (このIDを非表示/違反報告)
アルハ(プロフ) - 紫月羅さん» コメントありがとうございます!励みになります!じゃんじゃん燃えてください!!w私も燃え上がってますから!w (2016年12月20日 22時) (レス) id: 5e4beefb64 (このIDを非表示/違反報告)
紫月羅(プロフ) - 「ふふ、くすぐったいよ」とかもう可愛過ぎです!!萌えるを通り越して燃えてます。←新作おめでとうございます。そして、前作完結おめでとうございます!これからも、頑張ってくださいね(*´∀`*)勿論、お身体お気をつけて。 (2016年12月19日 21時) (レス) id: 8b1b82d558 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:アルハ | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/bfd3c0329e2/  
作成日時:2016年12月16日 19時

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