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神威「やっほー、オネーサン。遊びに来たヨ。」
『また君かい···、暇なのかな?第7師団団長サマは。』
再会を果たしてから神威はここぞばかりにAの元を訪れていた。それに少しウンザリと皮肉混じりにそう言えば、潤目&上目遣いで「迷惑···かな?」と言われ、首を横に振るしかできなくなる。
しかし神威の訪問はAに時間感覚を取り戻させていた。彼は高杉達の企みを知らないのか「さっき朝ごはん食べたんだけどねー、」等と無邪気に話してくるからだ。
(しかし、やっぱり兄妹だねェ。凄い食べっぷりだ···。)
目の前でモグモグと咀嚼する神威を牢の中から眺める。よくもあんな細い体にこの量が入るものだ。彼の腕いっぱいに抱えられた食べ物は見る見るうちに無くなっていく。
神威「···オネーサン。何か食べたいの?」
あまりに見つめすぎていたのだろう。神威が気を効かせて尋ねてくる。優しい所はあの頃と変わらないな、と感心する。
首を横に振り、
『ありがとう、でも大丈夫だよ。見てるだけでお腹いっぱいだから。』
「そっか」と再び食べ物を口に運ぶ神威をまた眺める。何となく膨らんだ頬がハムスターのようで、頬が緩むのを感じた。
と、その時。
高杉「おい、神威。その女に用がある。借りるぞ。」
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もじゃ(笑)(プロフ) - 主人公の口調が文○トの太宰さんと似ててサイコーでした(笑)久々にいい小説見つけた気がします。 (2017年11月2日 23時) (レス) id: 0769c034ec (このIDを非表示/違反報告)
アルハ(プロフ) - 夜桜羽音さん» コメントありがとうございますー!面白いといってもらえて幸せです・・・頑張ります! (2017年1月25日 22時) (レス) id: 5e4beefb64 (このIDを非表示/違反報告)
夜桜羽音(プロフ) - 面白かったです!私もなかなかのSなので…(沖田君よりはSじゃない!)更新待ってまーす (2017年1月21日 22時) (レス) id: 8da26b4a15 (このIDを非表示/違反報告)
アルハ(プロフ) - 沖田凛和さん» ご意見ありがとうございます。いつ全巻揃えられるか分かりませんが、新刊で集めてみようと思います!(笑) (2016年10月24日 6時) (レス) id: 5e4beefb64 (このIDを非表示/違反報告)
沖田凛和 - 新刊がいいと思いますよ (2016年10月24日 0時) (レス) id: 7a604612c5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:アルハ | 作成日時:2016年9月30日 22時