容姿端麗、頭脳明晰、鈍感女【銀魂】

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『君が高杉晋助かい？どうして私を此処に···？というか此処はどこだい？』


高杉｢質問が多い女だ。察しの通り、俺は高杉晋助だ。此処は鬼兵隊の戦艦。理由は······、まだ先にしようか···。｣


そう言ってキセルを咥える高杉。彼を睨むAだがやがて諦めたように目を伏せた。ガシャン、と鎖を鳴らすがやはり取ることは不可能だろう。


『高杉くん。とりあえずこの鎖外しておくれよ。なぁに逃げやしないさ。大方船は宇宙だろう？それに牢屋に入れられてりゃァ逃げる気も起きない。』


大きめの牢。人が3人は寝そべれそうな大きさ。その中にAは横たわっていた。恐らく長らくそこに居たのだろう。首やら腰やらが痛くて適わない。

そんな思いで高杉を見つめれば。


高杉｢···ﾊｧ、足だけだ。それで我慢しろ。｣


『有難いよ。優しいんだねェ、高杉晋助···。』


挑発気味に話しかければ鋭い眼光がAを捉える。それにたじろくAだが笑顔は崩さない。
高杉がどういう人物か知らないからだ。泣き喚けば彼の癪に触り殺されるかもしれない。逆に相手を刺激し酷い拷問を受けるかもしれない。


高杉｢ンな怯えた顔しなくても取って食いはしねぇよ。テメェは大事な餌だからな。｣


拍子抜けだ。鬼のようだと恐れられる高杉晋助がこれ程までに優しい手つきで鎖を外してくれるなど。

···いや、いたいけな婦女を鎖で繋いだ挙句牢屋に入れるなんて全然優しくはないよね。





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