容姿端麗、頭脳明晰、鈍感女【銀魂】

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わずか数分で20人もの男達を斬り倒していったA。そう言えば彼女は真選組の男達も何十人と負傷させたのだった。と山崎は転がる男達に目を向ける。


殆どが死んでいるのだろう。大量の血によって水たまりができ、その真ん中に立つAはさながら死神のようだ。


『さてと、山崎くん、コイツを屯所まで持っていこう。1人だけ生かしておいたから。』


背筋に悪寒を感じていた山崎はその言葉にハッとする。屈強な男達を分殺したAだが力は女性そのもの。いくらなんでも男を抱えるなど出来ない。つまり、山崎に持て、と言っているのだろう。


山崎は血塗れのAに近づくと男の頭を鷲掴みにする自分より一回り小さい手を握り、優しく微笑んだ。



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屯所に戻ると血塗れのAを見て青ざめ、話も聞かず土方の元まで走っていく隊士達。すると1分もせずに走ってこちらまで来る土方に思わず笑が零れる。


『土方くん、ただいま。ほら、攘夷志士倒してきたよ？』


Aを赤く染めている血が返り血であることに気づいた土方はホッと肩を落とす。



土方｢無茶してんじゃねぇ。だが、良くやった。｣



そう言ってAの頭を撫で回した土方に彼女は頬を緩めた。




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