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『・・・う、うわぁぁ、総悟がまさかそんなベタで甘々なセリフ吐くなんて・・・成長期って怖い、』
沖田「どこ目線でィ、お前は。」
そんなツッコミと共に頭を軽く叩かれる。結局は押さえきれなかった笑を深めたまま、「うへへ」と彼の胸板に顔を押し付ければ、頭上から小さなため息。
『そっかぁ、総悟は私と一緒が良いんだね。』
沖田「・・・」
『照れなくてもいいんだよ総くん。もっと素直になってさ、「世界1お前が好きだァァァァ!!!」って海と月に向かって叫んでもいいんだよ総くん。』
沖田「調子に乗んじゃねェよ、豚骨ラーメン。」
『豚骨ラーメン??え、待って、それってニューバージョンじゃない?あれ、やめて?お腹空いてきたじゃないの!!』
沖田「お出汁たっぷり豚骨。」
『っやめ、』
沖田「細麺で具材は半熟卵と海苔とクラゲ。」
『ちょ、』
沖田「極めつけはチャーシュー。」
『ぐぅはァァァ!!!』
なんという事だ。とんでもない奇襲に遭ってしまった。まさかここで空腹を促されてしまうとは、恐るべし悪魔大魔王。
そんな大魔王に触発された私のお腹はもはや豚骨ラーメンしか求めていない。頭の中にも豚骨ラーメンが湯気立てる姿、嗅覚は総悟の香りでさえも豚骨にしてしまっていた。
(あぁ、五感が豚骨ラーメンを欲している!これは食べるしかない!!)
我慢は禁物。その言葉通り私は台所で豚骨ラーメンを作り食そうと考えた。いや、それしか考えられなかったーーーけど、それを阻んだのは、やはり総悟の手であり。
『っ、総悟!離して、私は豚骨ラーメンを食べなくちゃいけないの!・・・ーーーて、あれ?』
見れば、私に豚骨ラーメンを吹き込んでいた当の本人は、
『・・・寝てる、し。』
すー、と規則正しく呼吸をする彼は、目を伏せて既に夢の世界のようだ。ーーーそしてどうやら、私と一緒だと安心する、というのは本当の事のようである。
素直になれない所もあるけど、私の前では無邪気な表情を見せてくれる彼が、いつだって傍に居ようとしてくれる彼がーーー私は大大好きなのだ。
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アルハ*平日低浮上*(プロフ) - 稲川時代さん» コメントありがとうございます!豚骨ラーメン美味しいですよね^^*私も好きなんです。深夜の食テロごめんなさい笑。 更新頑張ります!! (2017年10月17日 23時) (レス) id: 5e4beefb64 (このIDを非表示/違反報告)
稲川時代 - 総悟の言っていた豚骨ラーメンがおいしそうw両親が九州出身なんで豚骨好きなんですよ。お腹すいたww更新頑張ってくださいね!!応援してます!!! (2017年10月9日 16時) (レス) id: 4dc969e182 (このIDを非表示/違反報告)
まりの(プロフ) - アルハ*平日低浮上*さん» わぁ…楽しみです(*´`*) 待ってますね〜!! (2017年9月29日 19時) (レス) id: 6acbcb6175 (このIDを非表示/違反報告)
アルハ*平日低浮上*(プロフ) - まりのさん» コメントありがとうございます、そしていつもご愛読ありがとうございます!そうですね・・私もそろそろ糖分欲しいなと思っていた所なので甘々沖田書きますね!ご意見ありがとうございます^^* (2017年9月29日 18時) (レス) id: 5e4beefb64 (このIDを非表示/違反報告)
アルハ*平日低浮上*(プロフ) - ミリアさん» コメントありがとうございます!リクエストにはお答えできるか分かりませんが、また温かく見守ってくださると幸いです^^* (2017年9月29日 18時) (レス) id: 5e4beefb64 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:アルハ | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/bfd3c0329e2/
作成日時:2017年7月25日 17時