お騒がせカップルの模範【沖田総悟】

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俺の彼女はよく外に出掛ける。



『総悟ー、起きろー！』


沖田｢･･････｣


『もうお昼になっちゃうよ？今日も会議に出てないから土方さんカンカンに怒ってたよ。もう頭沸いちゃってんじゃないの？あんまり頭に血昇らせたら、沸騰して土方さんぽっくり逝っちゃうよー！起きろー!!!』


沖田｢･･･それ最高･･･、｣

『もういいわよお馬鹿！私出掛けてくるからね!!』


働かない頭にAの高い声はよく響く。ガンガンと鳴り響く頭を更に殴られ、ヒリヒリと痛む患部を押さえながら上体を起こせば、そこにAの姿は既に見えなかった。


ーーーもう、行ってしまったらしい。
ったく、一言｢行ってきます｣とか言えばいいのに、あの野郎。つーか出掛けるんなら彼氏も連れて行けよ、何で放置プレイしてんでィ。それァ俺の役目だろィ。


･･･だのなんだのと、やはり陽気な日光は眠気しか誘わない中で、頭をフル回転させて彼女を罵った。そうして覚束無い足で顔を洗い、飯を食った後で、俺がAを追うように外に出るのはもはや日課の事である。


土方｢ーーっあ、総悟！テメェ、こんな時間に起きてきやがって！会議休んだのこれで四日連続だぞ、少しは反省しろ!!｣


沖田｢あ、すいやせん土方さん。三十路の小言はクソ長ェんで俺ァここで失礼しやす。今愛しのAが人生の大ピンチを迎えてそうな気がしなくもないこともない可能性がもしかしたらあるかもしれねェんで。｣


土方｢はっ?!!何言ってやがんだお前、結局どっちなんだ?!おい、コラ総悟、待ちやがれェェェェ!!!｣


そして、この五月蝿い男を撒くのに少1時間かけるのも、また日課の事である。



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