お騒がせカップルの模範【沖田総悟】

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沖田｢ーーあーっ、疲れた。｣


『にゃー(犬小屋巡りしてただけでしょうが。)』


屯所に戻って部屋に寝転がる。･･･部屋とは言っても総悟自身の部屋ではなくて、当然のごとく私の部屋だ。

その部屋のど真ん中にうつ伏せになった彼は、私のお気に入りのクッションを顎に敷いて大きな溜息を吐き出す。

あぁ、あまり体重をかけると形が変形するからやめて欲しい。･･･なんて思っても、コイツには伝えられないのがもどかしい。


ぐにゃあ、と形を崩していくクッションに半ば怒りを覚えながら総悟の背中に乗って丸くなった。てっきり｢重い｣とか、｢邪魔でィ｣とか言われて、すぐに下ろされてしまうと思っていけど、総悟はクッションに顔を埋めたまま動かない。


ーーーそんなに、疲れたのだろうか。まぁ、朝から今まで2時間くらいずっと歩いていたのだから、疲れていると言われたら納得だけど。


沖田｢･･･お前ェ、｣


(あ、喋った。)


沖田｢毛ェ付くからやめろィ･･･。｣


どこかフワフワとした声だ。こういう時、総悟は半分眠りに入ってしまっている。眠気が限界なのだろう。尚もその背中に居座り続けても、もう何も言ってこなかったから。







沖田｢ーーー･･･何で、居ねェんだよ。｣




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