お騒がせカップルの模範【沖田総悟】

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そのまま猫を猫じゃらしで遊ばせていれば、突如として開いた襖。あぁ、ようやくAが帰ってきたのかとそちらに目線を移すが、その足元はどう見ても女のそれではなく。


沖田｢ーーーなんだ、土方さんですかィ。｣


土方｢あからさまにガッカリしてんじゃねェよ。つーかA起こすのにどんだけ手こずってんだァ？｣


沖田｢それがですねィ、Aが見当たらねェんでさァ。代わりにこの猫が居やした。｣


土方｢････どういう事だ？つまりお前はその猫がAだって言いてェのか？｣


沖田｢おぉ、それは俺も思い浮かびませんでしたぜ。随分とメルヘンチックな頭持ってやすね。そんなんあるわけねーだろバァーカ。｣

土方｢ぶち殺すぞ糞ガキが。｣


｢本気で言ったわけじゃねーよ｣と青筋を立てた土方さんは煙草を吹かす。白い紫煙が部屋に広がって、猫はクシャミをした。

･･･どうやらコイツは煙草の匂いが苦手なようだ。俺の背中に隠れて煙から逃れようとする。にゃーと小さく鳴いた猫は、背中を何度か叩く。


沖田｢ん？お前ェ、散歩に行きてェのかィ？｣


｢うにゃ｣


沖田｢おーそうかいそうかい、仕方ねェなァったく。しょうがないから俺が付き合ってやらァ。つーわけで土方さん、留守番よろしくお願いしまさァ。｣


土方｢あ?!てめ、今日は書類整理だろうが!!｣


沖田｢猫の散歩が最優先でさァ。｣


土方｢ンなわけあるか馬鹿野郎ォォォ!!!｣



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