お騒がせカップルの模範【沖田総悟】

401：猫化の憂鬱 ページ22

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(ーーーーあれ、)


一番に違和感を感じたのは、朝目を覚ました時だった。


見ると、私の体には柔らかな怪我無数に植わっていて、心做しか体自体も小さくなっている気がする。手を見れば、五本指の人間特有のそれではなくーーーーまるで、猫のような。

そこで私はサーっと血の気が引いた。どうか嘘であってくれ、気のせいであってくれ、夢であってくれ、とそんな願いを託して鏡を覗き込んで。


(･･････嘘でしょ。)


その予感は的中していた。

鏡に映った私は白い毛並み、空色の瞳を持ったの猫の姿をしていたのだ。


ーーー何なんだ、この小説は。
何故こんなにもキャラが七変化するのだろうか。ヤ〇トナデシコ七〇化ですか？あ？

というかこの連載始まってから、起きたら五年後の姿になってたり、起きたら一寸になってたり･･･今度は猫ですか？一体このネタどんだけ好きなの作者。本当に七変化しちゃうよ。今度は何？ゴリっちゃうの？


『ーーーにゃにゃにゃ･･･っごにゃ、(まぁそれは置いといて･･･ってこれ猫語、)』


何ということだろう。まさかの最悪の事態である。姿が猫に変わっていただけでなく、言葉すら発せないとは。これじゃあ意思疎通もできないじゃないか。


(ーーーーどうしよう･･･)


かくして、平日の穏やかなその日。私は猫の姿となり頭を抱える事となった。



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