お騒がせカップルの模範【沖田総悟】

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サーッと青ざめた旦那は｢それはやめた方がいいぞ｣と手に汗を握る。･･･私達3人は何故か手を繋いで仲良しごっこしているわけなのだけれど、双方の手汗が凄い。とにかく凄いベタベタする。

そして旦那が握った汗は直で私の掌に擦り付けられるわけだから、ちょっとこの天パには是非とも今すぐ離してもらいたいところなんだけど。


旦那の尋常じゃない空気に私と土方さんは息を飲んで、彼口が再び開かれるのを待った。


銀時｢俺な、その廃寺院をさ迷ってんたんだけどよーーー居たんだよ。｣


『い、居たって、何が･･･？』


銀時｢･･･････白い浴衣着た、誰かが。｣


旦那の話によると、その廃寺院の裏側には沢山の釘の跡が残されているらしく。その痕跡を辿っていくと、そこにはーーー木に向かって何かを唱えながら釘を打ち付ける白い浴衣の人物が居たそうだ。


その足元には藁人形が大量に積み上げられていて、どれも顔がえぐれる程穴だらけだったらしい。


土方｢ーーーンなの、見間違いだろ？それか、誰かが脅かそうとしてるだけに決まってんだろ。｣


銀時｢ンだとテメェ！じゃあテメェもその目でしかと見てこいよ！あいつは絶対この世のものじゃない!!俺背中に悪寒走ったもん!!掌にヌメって血の感覚したもん!!!｣


『旦那、多分それただの汗だと思います。』



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