お騒がせカップルの模範【沖田総悟】

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『やだァァァァ!!引きずり込まれるあの世にィィィ!!!離してお願いもうやだやだ!!うわ、なんか湿気ってるよこの幽霊の掌ァァァア!!ひひひひひ土方さんんんん助けてェェェ!!!』


土方｢っざけんな！逝くなら一人で逝けよ!!俺を巻き込むなァァァ!!手ェ離せコラァァァア!!!｣


｢ちょ、落ち着･･･｣
『何言ってんですかアンタァァ！私はまだ逝きませんし死にませんし逝くなら土方さんも巻き添えにするに決まってんだろうが何で私だけ何ですか!!いいからさっさと助けろよクソ方ァァァ!!!』


｢おい、｣
土方｢誰がクソ方だ上等だコラァ!!いいか、そのまま俺の足握ってろよ振り落とされるなよ?!!全力疾走してやるからな、見てろよ?!!!幽霊から引き剥がしてやるからな!!!｣

『いいからさっさと走れよ!!!』


｢ちょっと落ち着け二人共、俺だって俺！｣


『もう何さっきから！馴れ馴れしく話しかけても私は動じないんだからね！どうせ知り合いと見せかけて実は化けた地縛霊でしたパターンだって分かってるもん、オレオレ詐欺なんかに引っかかる歳だと思ってーーーーって、旦那？』


はた、とAが幽霊の顔を凝視すると、それはよく見知った顔だった。万事屋の坂田銀時である。銀髪の彼は涙目でAの体にしがみつき、プルプルと体を震わせていた。


｢何してんですか｣とAが問いかければ｢新八達とはぐれた｣と。どうやら銀時も肝試しに来た結果、1人此処に取り残されたようである。




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