ぶっ飛びカップルの模範【沖田総悟】

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『わぁ、流石にもう人が集まってるね！』


沖田｢暑い眠い帰りたい。｣


『花火は8時から上がるから、屋台見ようよ！え？俺が奢ってるって？もう総悟ったら太っ腹ァ！じゃあ甘えて色々買ってもらおうかな!!』


沖田｢おいテメ、ふざけんじゃねーよ！｣


そんな風に言うけど、総悟も根からの祭り好きだ。盗み見たその顔はどことなく明るい。｢射的行くぜ｣なんて言うものだから、思わず吹き出してしまった。


沖田｢⋯何でェ。｣


『ふふ、んーん。総悟射的得意だもんね。去年みたいにグラサンのおじさん虐めちゃダメだよ？』


沖田｢そりゃ約束できねェがな。｣


この射的屋のおじさんは去年の人とは違うようでホッとため息をつく。だって去年のアレは本当に可哀想だったから。100円を払った後、玩具の拳銃を手に取って景品目掛けて撃ち放つ。


3発ほど撃ち終えると、大きなぬいぐるみが棚から落ちた。おじさんは｢上手いね、あんちゃん｣と気前のいい笑顔を浮かべると、その大きなぬいぐるみを総悟に渡す。すると、それはそのまま私の腕に押し付けられて。


沖田｢やる。｣


『ーーえ？』


沖田｢お前そういうの好きだろィ。｣


『⋯もしかして私の為に取ってくれた？』


沖田｢たまたまでィ。自惚れてんな、ばーか。｣


『腹立つ。まぁ、でもーーーーありがとね、総悟。』




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