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沖田「ーーーーん、もうこんな時間かィ。そろそろ帰らねェと。」


『へ?あ、ほんとだ。』


辺りを見渡せば、空の色はまだ明るいものの、人の量は疎らになってきている。時計を見れば閉園の時間が迫ってきていた。


「ん」と短な声と共に差し出された総悟の手のひらに自分のを重ねれば、少しだけ名残惜しさがやって来る。もう少し、一緒に居たかったなぁ、なんて。



『ーーー楽しかったぁ、久しぶりに来たよね動物園って。』


沖田「そーだねィ。」


『なんか遠足みたいで。』


沖田「デートじゃなかったのかィ?」


屯所までの帰路を辿る。ブンブンと結ばれた手を大きく振りかぶれば「やめろィ」と頭を叩かれた。結構痛くて目に涙を浮かべて総悟を睨めば、ククと喉を鳴らす。


きゅ、と手に力を込めれば総悟は少し目を見開くと「どうした?」と尋ねる。


『ーーーー帰りたくないなぁ。』


沖田「⋯ホテル行くか。」

『そういうのじゃなくて、⋯⋯あ、』


ふと、立ち止まったそこに見えたポスター。それは「大江戸花火大会」のカラフルな文字が大きく書かれてあって。ーーーーこれはまだ帰らない事の口実になるのでは、と。


『今日花火大会なんだ⋯、ねぇ行こうよ。』


沖田「はぁ?疲れたから帰る眠い。」

『さぁ、出発進行!』


沖田「おい、聞け。」




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アルハ*平日低浮上*(プロフ) - 夏向@テスト期間は低浮上さん» ですよねぇぇぇ!!ヒヨコと沖田っていうベストマッチで鼻血なのにそんな事されたら・・・! 取り乱しました、すみません笑 (2017年7月25日 17時) (レス) id: 5e4beefb64 (このIDを非表示/違反報告)
夏向@テスト期間は低浮上(プロフ) - ふおぉぉぉぉぉ!!ヒヨコに語りかける沖田想像したら鼻血がァァァァ!! (2017年7月25日 8時) (レス) id: 2e5a8262c2 (このIDを非表示/違反報告)
アルハ*平日低浮上*(プロフ) - 定春40号さん» わぁぁ!初期からお付き合いありがとうございます!これからも定春40号様を笑顔にできるよう頑張ります!! (2017年7月22日 13時) (レス) id: 5e4beefb64 (このIDを非表示/違反報告)
定春40号 - シリーズ一番はじめから読んでます! 色々な銀魂小説読んできましたが、こんな笑えるのは初めてです! これからも更新楽しみにしてます! (2017年7月20日 17時) (レス) id: 96b1ecf7dc (このIDを非表示/違反報告)
アルハ*平日低浮上*(プロフ) - マヨさん» コメントありがとうございます!大好きなんて、勿体ないお言葉です・・・!はい、頑張りますすすす!! (2017年7月13日 20時) (レス) id: 5e4beefb64 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:アルハ | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/bfd3c0329e2/  
作成日時:2017年6月25日 12時

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