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暑そうに腕まくりをして道端で配布してありそうな団扇で自身を扇ぐ総悟。風が送られる度に彼の髪が中空に舞った。ーーー男のくせにサラサラなんだから、羨ましい。
『ねぇ、総悟は何をお願いするの?』
沖田「土方が今この瞬間死にますように。」
『またそんなお願い?七夕に願う事じゃないでしょ?もっとマシなのにしなさいよ、そんな下らないお願いじゃなくてさ。』
沖田「そう言うAは何でェ。」
『黒蜜きな粉団子をお腹いっぱい食べれますように。』
沖田「人の事言えんのか。」
少なくとも総悟のお願いよりマシだと思うけど。はぁ、と溜息を吐いた総悟に不満を覚えながら手元の紙に目を落としていると、不意にそれを奪い取られる。
沖田「飾ってやる。どーせ届かねェだろィ。」
『うん、ありがとう。』
笹の葉に届くのは届くんだけど、より上の方に飾れば夢が叶いやすい、と聞いた事がある気がする。総悟は背伸びをして笹の先の方に飾り付けてくれた。
隣同士に並んだ二つのお願い事。それは風に吹かれて大きく翻す。
沖田「ーーーー俺の5年前の願い事、教えてやろうかィ?」
『え?』
沖田「Aが俺のモンになりますように。」
『···っ、』
沖田「それで叶っちまうんだからなァ、やっぱ伊達になんねェよ七夕は。」
『ーーー何それ、』
急に何を言い出すかと思えば、不覚にも胸キュンしてしまったじゃないか。衝動のままに総悟の背中に抱きつけば「引っ付くの禁止なんじゃねェの?」とおどけたように言った。
『······やっぱりイチャイチャしたい。』
沖田「その言葉を待ってやした。」
『え、ちょ···待っ、まさかさっきの嘘?!!』
沖田「いや本当だけど。」
『んぐ、』
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一日遅れ&短いですが七夕編でした。
7月7日、と言えば七夕ですが、私にとっては父と叔母の誕生日という印象が強いです。
あと、陸奥さんの誕生日でもありますよね。
父は取り敢えず酒のつまみの100円ピーナッツをあげとけば喜んでくれました。
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アルハ*平日低浮上*(プロフ) - 夏向@テスト期間は低浮上さん» ですよねぇぇぇ!!ヒヨコと沖田っていうベストマッチで鼻血なのにそんな事されたら・・・! 取り乱しました、すみません笑 (2017年7月25日 17時) (レス) id: 5e4beefb64 (このIDを非表示/違反報告)
夏向@テスト期間は低浮上(プロフ) - ふおぉぉぉぉぉ!!ヒヨコに語りかける沖田想像したら鼻血がァァァァ!! (2017年7月25日 8時) (レス) id: 2e5a8262c2 (このIDを非表示/違反報告)
アルハ*平日低浮上*(プロフ) - 定春40号さん» わぁぁ!初期からお付き合いありがとうございます!これからも定春40号様を笑顔にできるよう頑張ります!! (2017年7月22日 13時) (レス) id: 5e4beefb64 (このIDを非表示/違反報告)
定春40号 - シリーズ一番はじめから読んでます! 色々な銀魂小説読んできましたが、こんな笑えるのは初めてです! これからも更新楽しみにしてます! (2017年7月20日 17時) (レス) id: 96b1ecf7dc (このIDを非表示/違反報告)
アルハ*平日低浮上*(プロフ) - マヨさん» コメントありがとうございます!大好きなんて、勿体ないお言葉です・・・!はい、頑張りますすすす!! (2017年7月13日 20時) (レス) id: 5e4beefb64 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:アルハ | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/bfd3c0329e2/
作成日時:2017年6月25日 12時