ぶっ飛びカップルの模範【沖田総悟】

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沖田｢······んぁ、｣


気がつくと真っ青だった空がいつの間にやら暁に染まっていた。フカフカの枕になってくれているサド丸287号は目を閉じて地面に体を任せていた。ーーコイツと寝ちまっていたのか。


それも結構な時間経過してしまっていたらしい。そしてその間、俺が誰かに見つかったという訳でもないらしい。依然として何処だか分からねェ景色を下から見上げた。


沖田｢歩いて帰るしかねーのか···くそ、アリエッティ達は相当苦労してんだな。｣


このサイズになってみればあの小人達の苦労が分かってくるものだ。これから始まる『小さくなっちゃた総悟のワクワクドキドキ大冒険(流れ星)』を想像すれば、それだけで疲れてくる。


しょうがねェ、やってやるしかねーらしい。と、意気込みも込めて袖を巻くれば。ーーー不意に夕日が何かによって遮られた。


驚いて見上げれば逆光に照らされた···モジャモジャのシルエット。モジャモジャが夏風に靡いたかと思えばソイツは俺に向かって手を伸ばす。


沖田｢·····?!｣


銀時｢おー、スゲェ。総一郎君のフィギュア？じゃねーか。よくできてんな···。にしても暇人が居るもんだねェ、こんなの作ってる暇があったら俺に300円寄越せ。｣


沖田(···旦那、)




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