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着替えを済ませて部屋から出る。

総悟さんと遭遇しないように、いつもより早くに部屋を出た私は、床が軋む度にはらはらと焦りながら、彼の部屋の前を横切った。


―――今は、どうにも会いたくないのだ。



別に彼との口付けに対して気まずさを感じている訳では無い。
ただ、今総悟さんと顔を見合わせてしまったら、……また、あの感覚に陥ってしまうかもしれないから。

自分が、自分ではなくなるような。
それが、どうにも怖くて。


歩き進めていけば昨夜の縁側に出る。
否応なしに蘇られた―――…あの時の、熱。

ぶんぶんと首を振って、それ等を払い落とした後足を早めた。



『おはようございます、』

「おう、……って、なんだその顔」



「ひでェぞ」と顔を顰めた土方さん。「分かってますよ、」と顔を掌で覆えば、頭の上から心配そうな声が降ってきた。



「何だ、昨日寝てないのか?」

『……眠れなかったんです』

「考え事か?」



何で分かってしまうんだろう、この人は。

鈍そうな顔をしているくせに、人の踏み込んで欲しくない所は一瞬で見破ってしまう。だからと言って、そこに土足で侵入する程不躾な人でもない。


一番質が悪くて、一番心地好い人。


私の顔を見てはァと溜息を紫煙と共に吐き出したその人は、「お前は何でも難しく考え過ぎなんだよ」と。



「もっと肩の力を抜け。
じゃねェと、目の前の壁に囚われすぎて
肝心なものを見落としちまうぞ」

『……肝心な、もの』

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アルハ*平日低浮上*(プロフ) - 真里亞さん» わわ、ありがとうございます!本当に申し訳ないのですが、こちらの不手際で続編を一時削除しました(土下座)すぐにアップするので暫くお待ちくださると幸いです・・・! (2017年10月25日 23時) (レス) id: 5e4beefb64 (このIDを非表示/違反報告)
真里亞(プロフ) - いつも楽しませてもらってます!続編を読ませてもらおうと思ったらパスワードがかかっていたので番号教えてほしいです! (2017年10月25日 23時) (レス) id: 5fd8901745 (このIDを非表示/違反報告)
アルハ*平日低浮上*(プロフ) - 浅葱さん» 勿体ないお言葉です・・・!本当に嬉しいですありがとうございます!浅葱さんに頼んでいただけるようこれからも頑張ります! (2017年9月10日 20時) (レス) id: 5e4beefb64 (このIDを非表示/違反報告)
浅葱(プロフ) - 星500個つけたいくらい面白いです。更新頑張ってください (2017年9月10日 8時) (レス) id: 9acd7a7003 (このIDを非表示/違反報告)
アルハ*平日低浮上*(プロフ) - あやねーずさん» コメントありがとうございます!わわ、一気読みですか・・・!すっごく嬉しいです!ちょっとずつ進展できたらな、と思っていますのでご注目ください笑。頑張ります! (2017年9月9日 23時) (レス) id: 5e4beefb64 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:アルハ | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/bfd3c0329e2/  
作成日時:2017年9月4日 23時

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