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「――――おい、」
「起きてるか」と、突如そんな声が聞こえたのは肌寒くなった夜の事だった。
襖越しに聞こえたその声は総悟さんのもので間違いないのだが……何分、彼から話しかけられたのはこの時が初めての事で、返事に困って何も言えずにいた。
そうなのだ。
私から話しかける事はザラにあっても、総悟さんから話しかける事はこれまで1度も無かった。そして、私達の会話など職務上の最低限のみ。
そんなわけで私達の会話はほとんど無いに等しかった。
暫く、総悟さんは私の返事を待っているようだったが、返事が来ない事に私が寝たのだと思ったのだろう。小さな溜息を零す。
『……起きて、ます』
総悟さんから話しかけるという事は、何かしら重大な話なのかもしれない。そうなれば、狸寝入りするわけにもいかない。
1度深呼吸を置いた後そう振り絞れば、ガラッと無遠慮に襖が開け放たれた。
『っ総悟さん、どうなさったんです?』
「暇」
『……はい?』
着流し姿で髪を湿らせた総悟さんは、少し不機嫌そうに眉間にシワを寄せていた。
一方で私は彼の放った言葉を飲み込めずに2度目の混乱に陥る。―――さっき、「暇」だと言ったかこの人は。
『暇って……眠ればいいでしょう』
「月が明るくて眠れねェんでさァ」
ドカッとまたしても遠慮なく私の部屋に入ると腰を下ろす彼。
私に向き合う形で胡座をかいた彼は「相手してくだせェ」と、赤い瞳をコチラに向けながら言った。
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アルハ*平日低浮上*(プロフ) - しろさん» コメントありがとうございます!わぁぁ、そんな風に言ってくださると、本当に嬉しいです!更新頑張ります! (2017年9月4日 23時) (レス) id: 5e4beefb64 (このIDを非表示/違反報告)
しろ - こんにちは!沖田さんの小説の中でもこの作品大好きです。これからも応援してます!! (2017年9月3日 22時) (レス) id: a9aae77c99 (このIDを非表示/違反報告)
アルハ*平日低浮上*(プロフ) - ちゃむさん» わぁぁ、とても嬉しおコメントありがとうございます!1番のお気に入りだなんて言ってもらえて私は幸せです泣。これからまた恋愛要素入れていくので楽しみになさっててください!^^*頑張ります! (2017年8月25日 23時) (レス) id: 5e4beefb64 (このIDを非表示/違反報告)
ちゃむ(プロフ) - 初めまして。今この小説が1番お気に入りでして更新を毎回楽しみにしてます。とてもキュンキュンしながら楽しんでます!有難うございます!更新頑張って下さい^ - ^ (2017年8月20日 8時) (レス) id: 595d5740d4 (このIDを非表示/違反報告)
アルハ*平日低浮上*(プロフ) - 獅子の子さん» す、素敵な小説だなんて・・・!ありがとうございます!はい、カップルの方でもコメント頂いて歓喜極まっています笑これからもこの小説を楽しんでもらえたら嬉しいです^^* (2017年8月11日 14時) (レス) id: 5e4beefb64 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:アルハ | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/bfd3c0329e2/
作成日時:2017年8月2日 22時