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「―――…何でェ」

『え?』

「すっとぼけんじゃねーや」



「さっきから見すぎ」と頬付をついたままテレビから目を離さない総悟さんは、やはりそのポーカーフェイスを外す事なく告げる。

そんな言葉を投げかけられた私はというと、おこたに丸まって暖をとる彼を、少し離れた所から見守っていた。



『別に……今日は雪が降りそうですね』

「―――そーだねィ」



視線を外に移した私に、釣られるようにテレビから顔を動かした総悟さん。爛々と輝く赤い色には外の銀世界も、一瞬で溶けてしまいそうだ。

そんな彼の顔を見つめて、思わず緩もうとした頬を必死に耐える。


先日の深夜。土方さんから告げられた彼の意外な一面。

最初は「そんなわけあるものか」なんて、そんな事考えていたけれど。よくよく考えてみれば、総悟さんは私の話にいつも耳を傾けてくれる。

どんな些細な話題でも、無視なんかせずに頷いてくれる。


今だってそう。


彼がいつも楽しみにしている連ドラがテレビで繰り広げられているのにも関わらず、私との会話の中で視線を外して同じ所を見てくれた。



(――――優しい人)



なんだろう。胸がジーンと暖かくなるような。ホッと、思いがけず溜息を零してしまいそうになる、ふわふわとした幸福感は。



『雪が降ったら、雪合戦とかするんですか?』

「近藤さん主催の雪だるま合戦ならやるぜ」

『雪だるま合戦……なんです、それ?』

「敵方の雪だるまをぶっ壊して遊ぶゲーム」



「楽しそうですね」って笑えば、「そーか?」と苦笑を浮かべる。その顔に魅入って、私は。


外にパラパラと雪が降り出したのに、気づかなかった。

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アルハ*平日低浮上*(プロフ) - しろさん» コメントありがとうございます!わぁぁ、そんな風に言ってくださると、本当に嬉しいです!更新頑張ります! (2017年9月4日 23時) (レス) id: 5e4beefb64 (このIDを非表示/違反報告)
しろ - こんにちは!沖田さんの小説の中でもこの作品大好きです。これからも応援してます!! (2017年9月3日 22時) (レス) id: a9aae77c99 (このIDを非表示/違反報告)
アルハ*平日低浮上*(プロフ) - ちゃむさん» わぁぁ、とても嬉しおコメントありがとうございます!1番のお気に入りだなんて言ってもらえて私は幸せです泣。これからまた恋愛要素入れていくので楽しみになさっててください!^^*頑張ります! (2017年8月25日 23時) (レス) id: 5e4beefb64 (このIDを非表示/違反報告)
ちゃむ(プロフ) - 初めまして。今この小説が1番お気に入りでして更新を毎回楽しみにしてます。とてもキュンキュンしながら楽しんでます!有難うございます!更新頑張って下さい^ - ^ (2017年8月20日 8時) (レス) id: 595d5740d4 (このIDを非表示/違反報告)
アルハ*平日低浮上*(プロフ) - 獅子の子さん» す、素敵な小説だなんて・・・!ありがとうございます!はい、カップルの方でもコメント頂いて歓喜極まっています笑これからもこの小説を楽しんでもらえたら嬉しいです^^* (2017年8月11日 14時) (レス) id: 5e4beefb64 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:アルハ | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/bfd3c0329e2/  
作成日時:2017年8月2日 22時

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