検索窓
今日:10 hit、昨日:4 hit、合計:63,046 hit

10 ページ10

.



「お前さん……、見ねェ顔だなァ」




そんな神威に案内されてやってきたのは、第七師団の副団長のおっさんの部屋だった。「俺の次に強い」とヘラヘラ笑っているそいつを一瞥して、おっさんを見る。見るからに苦労している顔だ。どこかのドS馬鹿な部下を持っている土方さんと同じタイプなのかもしれない。


一つぺこり、と頭を垂れる。
神威の次に強いと言われたら、闘って見たくなる。




「団長……、この前は宇宙生物持って帰ってきたが次は地球の女をお持ち帰りかァ?」


「違うよ。こいつがついてきただけ」


『日向Aです。この第七師団の団長を殺すために潜入した次第であります。まあすぐにばれましたが』


「団長と同じタイプの馬鹿か」



挨拶をしながら、私の隣に立っている神威へと拳を突きつけるが簡単に止められてしまい。一つ舌打ちをしておっさんを改めて見ると、彼は頭を抱えてハァ、とため息。


「阿伏兎だ」と自己紹介が始まるがほぼ無視。名前だけ覚えれば、後は闘って殺すまでだ。




「言っとくけど、君は阿伏兎には勝てないよ。俺の右腕だからね」


『そう言われたらますます戦いたくなるってもんですよ。まあ私の目的はアンタを暗殺して、その首を持って帰ることです』


「俺の首なんて何の価値もないよ」


『国からお金もらえるのですぐに真選組辞めれます』




お金目的で奴を殺そうとしてるのではないけれど、私を見て不敵に笑う神威にはどうしても殺気が生まれてきて仕方ない。



部屋を出て行こうとする神威に愛刀を投げると頭スレスレで避けられてしまった。扉に刺さったそれを抜いて鞘に収めると、神威を追いかけるように部屋から出たのだった。




.

11→←09



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.9/10 (145 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
241人がお気に入り
設定タグ:銀魂 , 神威
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

はるの(プロフ) - 初めまして。私はアルハさんのファンでこの作品に出逢いましたが、アルハさんの文章は勿論のこと、美桜さんの文章も今では本当に大好きです!応援しています。 (2018年1月31日 21時) (レス) id: 05b331523c (このIDを非表示/違反報告)
マリア(プロフ) - 続きがすごく気になります!神威カッコイイ(≧ω≦)更新頑張ってください!!!応援しています! (2018年1月6日 23時) (レス) id: 0098927213 (このIDを非表示/違反報告)
アルハ*平日低浮上*(プロフ) - ことねなん25さん» そ、それは大変ですね!ことねなんさんがぐっすりお昼寝できるように更新頑張りますね!コメントありがとうございました!! (2017年10月6日 23時) (レス) id: 5e4beefb64 (このIDを非表示/違反報告)
ことねなん25(プロフ) - 続きが気になって夜以外寝れません!頑張ってください! (2017年9月30日 17時) (レス) id: 32ede371d6 (このIDを非表示/違反報告)
アルハ*平日低浮上*(プロフ) - ぼおさん» コメントありがとうございます!遅めの更新となりますが、どうか楽しみになさっててください^^*更新頑張ります! (2017年9月29日 18時) (レス) id: 5e4beefb64 (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:アルハ&美桜 x他1人 | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/bfd3c0329e2/  
作成日時:2017年9月23日 6時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。