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『……え?星潰し?』



「そうだ」と言って私に書類を見せたのは阿伏兎である。彼の部屋に呼ばれ行くと、そこには既に神威もいて彼らは私に星潰しのことを話した。


それは定期的に行われるものらしく、春雨の中でも掃除役と言われているらしい第七師団の仕事の一つだそうだ。書類をペラペラめくりながら「へぇー、で?」と話の先をうながす。



「嬢ちゃんも行くか?」

『私も?』



私が行かなくても夜兎で構成されているこの団が行くのなら楽勝であろうに。どうして私が誘われているのかいささか不思議である。私はどちらかというと星潰しに出かけている団員の他に戦艦に残る団員と手合わせをしたい。


「私は遠慮する」と言えば、ソファーで寝ていた神威のアホ毛がピョコッと動いた。むくりと起き上がり、また体制を変えて私に背中を向けた奴は私に「地球人には荷が重い仕事かな」と。



『どういう意味でしょうか。団長サマ?』

「別に〜?」

『…………、阿伏兎、私も行く』



まんまと挑発に乗ってしまう私も私なのだが、彼は面白そうに目を細めて私を見てくる。そんな彼を睨んでいると、阿伏兎が私たちの間に書類の山を一つ置く。



「それはそうと悪いが嬢ちゃん今暇だろ?」

『え』

「これ手伝ってくんねェか?」

『え、でも私今から神威を…』



この後はいつものように神威の命を狙いに行くつもりだったのに。阿伏兎が疲れ切った顔で「頼むよ…」と言ってくる。神威を殺す奮闘心より、今にも倒れそうな顔をしている彼が可哀想だという良心が勝ってしまった。



『神威!後で部屋に行くから居なさいよ!』

「命狙われてんのにそんな大人しくしてるわけないよ。馬鹿じゃないの?」



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ぼちぼちな更新になりますがご了承ください…!

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はるの(プロフ) - 初めまして。私はアルハさんのファンでこの作品に出逢いましたが、アルハさんの文章は勿論のこと、美桜さんの文章も今では本当に大好きです!応援しています。 (2018年1月31日 21時) (レス) id: 05b331523c (このIDを非表示/違反報告)
マリア(プロフ) - 続きがすごく気になります!神威カッコイイ(≧ω≦)更新頑張ってください!!!応援しています! (2018年1月6日 23時) (レス) id: 0098927213 (このIDを非表示/違反報告)
アルハ*平日低浮上*(プロフ) - ことねなん25さん» そ、それは大変ですね!ことねなんさんがぐっすりお昼寝できるように更新頑張りますね!コメントありがとうございました!! (2017年10月6日 23時) (レス) id: 5e4beefb64 (このIDを非表示/違反報告)
ことねなん25(プロフ) - 続きが気になって夜以外寝れません!頑張ってください! (2017年9月30日 17時) (レス) id: 32ede371d6 (このIDを非表示/違反報告)
アルハ*平日低浮上*(プロフ) - ぼおさん» コメントありがとうございます!遅めの更新となりますが、どうか楽しみになさっててください^^*更新頑張ります! (2017年9月29日 18時) (レス) id: 5e4beefb64 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:アルハ&美桜 x他1人 | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/bfd3c0329e2/  
作成日時:2017年9月23日 6時

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