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沖田「ハァ、ハァッ······もう流石に
追って来てねェか···。
ーーチッ、諦め悪ィんだよ年のくせに。」
肌にまとわりつく隊服。
視界を邪魔する前髪。
煩わしくなり前髪をかきあげ、入ってくる雨に
目を細め足を進める。
土方コノヤローにサボりがばれ、かぶき町中を
走り回り逃げている時、突如降ってきた雨。
(ーーーそういやァ、前にもこんな事が
あったっけな。)
冬が本格的に江戸を覆った。
まだ雪になれきれていない雨は
冷たく、俺を濡らす。
ーーまァ、あの時は夏だったから
まだ良かった。今の時期に降られたら
たまったもんじゃねェ。
吐き出せば白くなる息を眺めつつ、
なんとなく、久しく訪れていなかった
そこに足が向かっていた。
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沖田「ーーーーー何で、居るんですかィ。」
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たろ。(プロフ) - ぐぬ、、、最高すぎる、、、 (2022年6月15日 19時) (レス) @page47 id: ba071d904f (このIDを非表示/違反報告)
アキ(プロフ) - ちょっぴり切なくて感動するし、設定とかもう全部引っくるめて大好きです!泣待ち人が攘夷浪士だったっていう設定もそれはそれでいいなって思いました笑笑笑 (2022年2月27日 20時) (レス) @page45 id: 011262e667 (このIDを非表示/違反報告)
にょろ - 癒された…心があったかくなりました(*´ω`*) (2018年11月15日 20時) (レス) id: 04a2fc2925 (このIDを非表示/違反報告)
沖田優朱 - めちゃくちゃ感動しました! (2018年9月30日 2時) (レス) id: a3af942d1f (このIDを非表示/違反報告)
ミズキ - 涙腺が・・もう崩壊寸前なんですが・・。とっても感動しました!沖田の勝ち目が無いと分かっていても一途に思い続け、主人公の幸せを願うところとか最高過ぎて・・!カップルシリーズも頑張ってください! (2018年1月21日 17時) (レス) id: 76bba592ea (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:アルハ | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/bfd3c0329e2/
作成日時:2017年2月18日 9時