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それから始まった婚礼の儀式。
ーーまァ要は、誓いの言葉やらキスの事だ。
それらが1通り終わり、今は新郎新婦が
客人達一人とひりに挨拶をして回っている。
そろそろ頃合か、そう思って
厠を理由に此処から抜け出そうと立ち上がると。
「ーーーこんにちは、真選組の方ですね?」
沖田「·····あ?」
誰かに肩を叩かれゆっくり振り返れば
そこには先程まで別の奴の所に居た新郎の
姿があり。ーーー確か、谷村俊一郎だったか。
焦げ茶色の短髪、温厚な黒い瞳、健康的な肌色。
20歳前後くらいだろうか。
何処にでも居そうな好青年だな。
近藤「おお!これはこれは谷村さん!
ご婚約おめでたいですなァ!!
わざわざ挨拶に?」
谷村「はい、父が真選組の方々には
お世話になっていると言っていたので···。
お越しいただき嬉しいです。」
近藤「いやいや、こちらこそこんな
立派な結婚式に招待してもらって·····
ん?目の下にクマが出来てますな。
あぁ、今日の婚儀に緊張していたんですか?」
がっはっはっは、と笑う近藤さんとは対照的に
そうなんです、と力なく笑った谷村。
それにちょっとした違和感を覚えるが、
特に気にも止めず。
ーーー雨音が気になって仕方ない。
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たろ。(プロフ) - ぐぬ、、、最高すぎる、、、 (2022年6月15日 19時) (レス) @page47 id: ba071d904f (このIDを非表示/違反報告)
アキ(プロフ) - ちょっぴり切なくて感動するし、設定とかもう全部引っくるめて大好きです!泣待ち人が攘夷浪士だったっていう設定もそれはそれでいいなって思いました笑笑笑 (2022年2月27日 20時) (レス) @page45 id: 011262e667 (このIDを非表示/違反報告)
にょろ - 癒された…心があったかくなりました(*´ω`*) (2018年11月15日 20時) (レス) id: 04a2fc2925 (このIDを非表示/違反報告)
沖田優朱 - めちゃくちゃ感動しました! (2018年9月30日 2時) (レス) id: a3af942d1f (このIDを非表示/違反報告)
ミズキ - 涙腺が・・もう崩壊寸前なんですが・・。とっても感動しました!沖田の勝ち目が無いと分かっていても一途に思い続け、主人公の幸せを願うところとか最高過ぎて・・!カップルシリーズも頑張ってください! (2018年1月21日 17時) (レス) id: 76bba592ea (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:アルハ | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/bfd3c0329e2/
作成日時:2017年2月18日 9時