塔の上のお姫サマ。２【神威】

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｢副団長、団長をよろしくお願いしますよ。｣


阿伏兎｢は?!｣


｢そうです、団長は副団長の言うことなら2割くらい耳を通ってると思うんで！元気づけてやってください！｣


阿伏兎｢おいおい、そりゃァ甘やかし過ぎだろ、お前等。それより仕事してくれてっから俺としてはありがてェんだが···、｣


｢駄目ですそんなの！団長から押し付けられた仕事をするのが俺の楽しみなんですよ!!｣


阿伏兎｢何属性だお前！ーー···おォ?!!｣



そんなか会話を繰り広げた後、突如背中をドンッと押されてそのまま室内へ。恨みの念も込めて団員達を睨めば、｢ファイト！｣と親指を立てられる。１つため息を零し。



阿伏兎｢あー·····団長？｣


神威｢ーー!!!·········はァ、｣


阿伏兎｢おい人の顔見て落胆するたァどういう事だ。失礼にも程があるだろ、団長。｣


神威｢ごめんごめん、阿伏兎。ちょっとボーッとしてた。ーー···はァ。｣



成程、これは重症だな。いつもはピンピンに立っているアホ毛は前方に垂れているところを見ると···、悩んでいるのか、凹んでいるのか。


｢相談なら乗ってやるぜ、団長。｣と話しかけ、書類を見る事なくこなしていく団長の隣に腰を下ろす。暫く悩んだ末に団長はパッと顔を上げ。



神威｢ーー阿伏兎！俺、病気かもしんない！｣


阿伏兎｢······あァ、脳の病気だろ？｣



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