検索窓
今日:3 hit、昨日:3 hit、合計:90,415 hit

53 ページ17

.




_____あと5日



その日、眠りから俺を覚ましたのは阿伏兎の声で。最近はAの声で起きていたから、なんだか慣れずについ四度寝を決め込んでしまった。


叩き起され欠伸を噛み殺しながら、働かない脳で阿伏兎の後ろをついて行く。



神威「どこ行くの?阿伏兎。俺、まだ眠いんだけど。」


阿伏兎「そりゃ寝過ぎだ、すっとこどっこい。結局昨日の昼から寝てたじゃねェか。話も聞いてなかったな?今日は上から呼ばれてるって言っただろ?」


神威「そうだったけ?全然覚えてないや。」



そこで再び欠伸を1つ。視界を歪ませた涙を袖で拭き取り、阿伏兎の言葉をようやく理解する事に至った。


ーーつまるところ、いつだったか、俺にAとの行為について尋ねてきた変態ジジイ·····もとい頭ルンルンルージジイ共から呼びたされていると?


全く、どうしてこうもジジイ共は人の傷口を抉るような事ばかり聞くのか。ひとまず、仕事にも食事にも手がつかない俺には好都合の事だと捉えておこう。そして早く終わらせてもう1度寝る。


ーーー明日こそ、Aに会いに行く。


会えない、なんて言って俺がただ会うのが怖いだけじゃないか。Aは涙を流しながらでも、嗚咽を漏らしながらでも、俺に気持ちを訴えてくれたじゃないか。


俺が立つのと同時に開かれた扉の中に、足を踏み入れた。




.

54→←52



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.9/10 (222 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
284人がお気に入り
設定タグ:銀魂 , 神威 , 夜兎
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

神威ラブの娘 - とってもいい話でした。泣けます。エロの部分があったけどいいです。 (2017年8月18日 23時) (レス) id: 5309419c7f (このIDを非表示/違反報告)
アルハ(プロフ) - 沖蘭さん» 素敵なんて・・・!ありがとうございます!新作の方でもよろしくです!!! (2017年2月5日 22時) (レス) id: 5e4beefb64 (このIDを非表示/違反報告)
沖蘭 - 素敵な作品ありがとうございました!本当にお疲れ様です。新作楽しみにしています!頑張って下さい! (2017年2月5日 19時) (レス) id: 63d7861522 (このIDを非表示/違反報告)
アルハ(プロフ) - ヒナミさん» ありがとうございます!素敵なんて言ってもらえて本当に嬉しいです!ぜひ新作もお願いします!! (2017年2月5日 16時) (レス) id: 5e4beefb64 (このIDを非表示/違反報告)
ヒナミ - お疲れ様です!悲しく終わっちゃうのかな?って思ってたけど、良い形で終われて良かった。素敵な作品を有り難う御座いました!次の作品も楽しみにしてます。 (2017年2月5日 10時) (レス) id: de228d29c2 (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:アルハ | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/bfd3c0329e2/  
作成日時:2017年1月24日 20時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。