お似合いカップルの模範【沖田総悟】

239 ページ4

.




何故か毎年のように花見場所が被ってしまう万事屋一行と真選組一行。犬猿の仲とも呼べる彼等が譲り合うなんて事は天地がひっくり返っても有り得ない事である。


銀時｢ンじゃ、もうめんどくせェからお前等はそこ使っていいぜ。あ、この境界線からこっち側に1歩でも入って来たら尻に木刀ぶち込むから。｣


土方｢ふざけんな、俺達の場所が狭すぎんだろ。どう考えても俺達の方が人数多いだろ。これが境界線だ、テメェ等はこっから向こう側だ。｣


猿飛｢銀さん！その木刀っていうのは下から生えているヤツの?!そうなのね?!!私は喜んで限界突破しちゃうわ!!｣


銀時｢どっから現れてんだこのストーカー。深読みしすぎだ。｣


『まぁまぁそんな熱くならないでお二人さん。皆でお弁当囲って同じお酒飲むのも、たまにはいいじゃないですか。ね？』


土方｢·····ッチ、仕方ねェな。Aに免じて今日の所は許してやらァ。大人しくしてろよ？絶対ェ吐くなよ。｣


銀時｢こっちのセリフだ。｣


そんなわけで同じ桜の下に座った彼等。やはり仲睦まじくとはいかないが、何とか全員の腰が落ち着いた所で。


『私今日お弁当作ってきたんです。』


妙｢あら、Aちゃんも？なら私のは要らなかったかしら···作ってきたのだけど。｣


近藤｢お妙さんの愛のダークマターは俺が全部平らげますから安心してください!!｣


妙｢誰のお弁当がダークマターですって？｣



.

240→←238：花見

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す